高校物理(用語)「単振動のエネルギー」
★単振動のエネルギー(energy in simple harmonic motion)
単振動のエネルギーの式E=2π2mf2A2を導いてみましょう!
「難しい!無理!」と言う人も多いと思いますが、一つ一つ基本通りに表していけば、実はそれほど大変ではありません!?
まずは、位置エネルギーと運動エネルギーをそれぞれ求めます。
単振動の復元力を積分すると、復元力による位置エネルギーの式が得られます。
F=Kxを積分すれば、U=(1/2)Kx2
F=mω2xを積分すれば、U=(1/2)mω2x2
ですね。
Fは復元力、K=mω2は復元力の比例定数、ωは角振動数、xは変位です。
x=Asinωtなのでさらに、U=(1/2)mω2(Asinωt)2と表すことができます。
単振動をしている物体の運動エネルギーを考えると、
v=AωcosωtをK=(1/2)mv2に代入して、K=(1/2)m・(Aωcosωt)2と表すことができます。
力学的エネルギーは、E=K+Uなので、単振動のエネルギーを当てはめれば、
E=(1/2)m・(Aωcosωt)2+(1/2)mω2・(Asinωt)2
と表すことができます。
これを計算すると、冒頭に示した式を導くことができます。
まずは、(1/2)mω2A2でくくると、
E=(1/2)mω2A2{(cosωt)2+(sinωt)2}
三角比の相互関係より、(cosωt)2+(sinωt)2=1なので、
E=(1/2)mω2A2
さらに、T=2π/ω,f=1/Tより、ω=2πfなので、これをωに代入すれば、
E=(1/2)m・(2πf)2A2
=2π2mf2A2
となります。
やってみると意外と簡単ですよね!?(そうでもないかな・・・?)
振り子といえば、これが思い浮かぶ人も多いと思います。不良率が高いそうなので、購入は慎重に・・・
◆ 関連項目
円運動・単振動まとめ
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2021年06月10日
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