2021年06月10日

高校物理(用語)「単振動のエネルギー」

高校物理(用語)「単振動のエネルギー」

★単振動のエネルギー(energy in simple harmonic motion)


単振動のエネルギーの式E=2πmfを導いてみましょう!
「難しい!無理!」と言う人も多いと思いますが、一つ一つ基本通りに表していけば、実はそれほど大変ではありません!?


まずは、位置エネルギーと運動エネルギーをそれぞれ求めます。


単振動の復元力を積分すると、復元力による位置エネルギーの式が得られます。

F=Kxを積分すれば、U=(1/2)Kx
F=mωxを積分すれば、U=(1/2)mω

ですね。
Fは復元力、K=mωは復元力の比例定数、ωは角振動数、xは変位です。

x=Asinωtなのでさらに、U=(1/2)mω(Asinωt)と表すことができます。


単振動をしている物体の運動エネルギーを考えると、

v=AωcosωtをK=(1/2)mvに代入して、K=(1/2)m・(Aωcosωt)と表すことができます。


力学的エネルギーは、E=K+Uなので、単振動のエネルギーを当てはめれば、

E=(1/2)m・(Aωcosωt)+(1/2)mω・(Asinωt)

と表すことができます。
これを計算すると、冒頭に示した式を導くことができます。

まずは、(1/2)mωでくくると、

E=(1/2)mω{(cosωt)+(sinωt)}

三角比の相互関係より、(cosωt)+(sinωt)=1なので、

E=(1/2)mω

さらに、T=2π/ω,f=1/Tより、ω=2πfなので、これをωに代入すれば、

E=(1/2)m・(2πf)
 =2πmf

となります。
やってみると意外と簡単ですよね!?(そうでもないかな・・・?)


振り子といえば、これが思い浮かぶ人も多いと思います。不良率が高いそうなので、購入は慎重に・・・



◆ 関連項目
円運動・単振動まとめ


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posted by えま at 12:00| Comment(0) | 高校物理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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