2021年06月20日

高校物理「単振動」「単振り子」最下点に戻る時間

高校物理「単振動」「単振り子」最下点に戻る時間

◆問題

長さl[m]の糸の一端に質量m[kg]の小球を取り付け他端を天井に固定してつるし、単振り子とした。
はじめは最下点Oで静止していた小球を、時刻t=0[s]に、水平方向の初速度v0[m/s]を与え、小球を運動させた。
重力加速度をg[m/s^2]として次の問いに答えよ。

(1) v0が充分に小さい場合、小球は単振動をする。この単振動の周期をl,gを用いて表せ。

(2) 小球が初めて最下点Oに戻る時刻t1[s]を求めよ。


この記事では(2)を解説します。


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◆解説

最下点で静止していた小球に初速度を与えて、また最下点まで戻ってくるまでの時間を聞いています。

これは周期の半分ですね。

最下点からスタートして、いったん右端まで行って、最下点まで戻ってきて、そのまま最下点を通過して、左端まで行って、また最下点まで戻ってくる。
これで1周期です。

初めて最下点まで戻ってくるのはこの半分の運動なので、かかる時間は周期の半分です。

(1)で求めたように、T=2π√(l/g)だから、

t1=(1/2)T
 =(1/2)・2π√(l/g)
 =π√(l/g)


ちなみに、「最初に速さが0になるまでの時間」「最初に最下点から最も離れるまでの時間」「復元力が最も大きくなる時間」などはT/4=(π/2)√(l/g)ですね!


次の問題→θ=60°が最高点のときのv0


◆関連問題
鉛直ばね振り子


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posted by えま at 07:00| Comment(0) | 高校物理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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