2021年07月09日

高校物理「単振動」2つの物体が接触しているときB

高校物理「単振動」2つの物体が接触しているときB

◆問題

水平でなめらかな床に対して垂直な壁が設置されている。ばね定数kのばねの一端をこの壁に固定し、他端に質量Mの物体Aをつけ、なめらかな床の上を運動させることを考える。
このばねを自然長からaだけ縮め、質量mの物体Bを物体Aと接触させて置き、手で押さえて静止させる。時刻t=0で静かに手を離すとき、次の問いに答えよ。

(1) 手を離すとまず物体Aと物体Bは一体となった動き、ある瞬間から物体Bは離れて床の上を滑っていった。このときの、ばねの伸びを求めよ。

(2) 物体Aと物体Bが離れる時刻を求めよ。

(3) (2)の後、物体Bの速度を求めよ。


この記事では(3)を解説します。


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◆解説

床がなめらかなので、(2)の時刻以降は、物体Bは等速直線運動をします。
そして、摩擦力がないので、力学的エネルギーは保存します。

ということで、最初の状態の弾性力による位置エネルギーが自然長での運動エネルギーと一致すると考えることができます。

最初の状態の位置エネルギーはU=(1/2)kx^2なので、この問題の場合は、

U=(1/2)ka^2

です。

自然長の位置までは物体Aと物体Bは一体となって動くので、物体の質量は(M+m)です。
求める速度をvとすると、

K=(1/2)(M+m)v^2

です。
これらが等しいので、

(1/2)(M+m)v^2=(1/2)ka^2

両辺を2倍して、

(M+m)v^2=ka^2

さらに、vについて解くと、

v^2=ka^2/(M+m)
 v=√{ka^2/(M+m)}
  =a√{k/(M+m)}


◆関連項目
ばね定数kの鉛直ばね振り子
単振動まとめ


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posted by えま at 07:00| Comment(0) | 高校物理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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