2021年07月11日

高校化学(用語)「銀鏡反応」

高校化学(用語)「銀鏡反応」

★銀鏡反応(sliver mirror reaction)

還元性をもつ有機物を検出する反応の一つ。
還元性がある有機物を含む水溶液に、硝酸銀アンモニア水溶液を加えて温めると、銀イオンが還元されて析出し、試験管のガラスに付着し、鏡のようになる。実際に鏡を作るためにこの反応が使われることがある。


まず、硝酸銀(T)水溶液にアンモニア水を加えると、AgOの沈殿を生じる。その沈殿は過剰のアンモニア水で錯イオン(ジアンミン銀(T)イオン)を生じて溶け、アンモニア性硝酸銀水溶液が得られる。

2Ag+2OH→AgO+H
Ag0+4NH+HO→2[Ag(NH)]+2OH

これにアルデヒド基をもつ(還元性がある)有機物を加え温めると、ジアンミン銀(T)イオンが還元されて、銀が析出する。

R−CHO+2[Ag(NH)]+2OH→R−COOH+2Ag+4NH+H


「銀鏡反応やフェーリング反応陽性なら、還元性があり、アルデヒド基がある」と考えて、有機物の構造を推定する問題に活用します。


◆関連項目
アルデヒドフェーリング反応
脂肪族炭化水素


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posted by えま at 07:00| Comment(0) | 高校化学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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