2021年07月11日

高校物理「単振動」電車の中の単振り子@

高校物理「単振動」電車の中の単振り子@

◆問題

長さlの糸の一端に質量mのおもりをつけて、これを電車の天井につるして単振り子とする。重力加速度の大きさをgとして次の問いに答えよ。

(1) 電車が水平方向に等速度で走行しているとき、おもりを振動させずに静止させるならば、糸と鉛直方向とのなす角θを求めよ。また、この状態から、単振り子を小さく振らせたときの周期Tを求めよ。


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◆解説

「水平方向に等速度」なので、電車は等速直線運動をしていることになります。
等速直線運動は、静止しているのと同じく、慣性力ははたらきませんね。

静止している電車の中の振り子は当然鉛直下向きで静止します。
だから、等速度で運動している電車の中でも鉛直下向きだから、振り子の糸と鉛直下向きのなす角θ=0です。


さらに、振動させたとしても、静止している電車の中(または動かない家の中)で振動させた場合と同じなので、普通に公式の通りです。

T=2π√(l/g)


ちなみに、実際の電車では振動があったり、風や傾斜の影響でわずかな速度変化が生じたりと、完全な等速直線運動にはならないので、振り子を静止させることは不可能に近いですね。


次の問題→電車が加速度運動をしているときのθ


◆関連項目
ばね定数kの鉛直ばね振り子
単振動まとめ


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posted by えま at 12:00| Comment(0) | 高校物理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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