2021年07月31日

高校物理「気体の分子運動と圧力」壁が受ける圧力

高校物理「気体の分子運動と圧力」壁が受ける圧力

◆問題

質量mの気体分子が速さvで右向きに運動しているとする。これらの分子は一辺の長さがlの正方形の壁に垂直に弾性衝突して、跳ね返っている。このとき、つぎの問いに答えよ。

(1) 1個の分子から壁が受ける力積の向きと大きさを求めよ。

(2) 時間1の間に、N個の気体分子が壁に衝突しているとき、壁が時間tの間に受ける力積の大きさと、壁が受ける圧力を求めよ。


この記事では(2)を解説します。


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◆解説

時間1の間にN個の分子が衝突するので、時間tの間にはそのt倍つまり、Nt個の分子が衝突します。

1個の分子が壁に与える力積は、(1)で求めたように2mvなので、Nt個の分子ならば、

2mv×Nt=2Ntmv

の力積を壁に与えることになります。


さらに、壁が気体分子から受ける力をFとすると、壁が受ける力積はFtと表すことができます。これは今求めた2Ntmvと等しいので、

Ft=2Ntmv
 F=2Nmv

つまり、壁は気体分子から2Nmvの力を受けていることになります。

圧力は一定面積あたりの力なので、求める圧力をPとすると、

P=2Nmv/l^2


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◆関連項目
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posted by えま at 07:00| Comment(0) | 高校物理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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