2021年10月28日

高校物理「磁気」「自己インダクタンス」電流、時間、起電力がわかっているとき@

高校物理「磁気」「自己インダクタンス」電流、時間、起電力がわかっているとき@

コイルを流れる電流が、1.0×10^(-2)s間に、30mAから50mAに増加した。このとき、コイルには自己誘導による5.0Vの起電力が生じたという。次の問いに答えよ。

(1) コイルの自己インダクタンスを求めよ。


解答解説はこのページ下


共通テスト・センター過去問



コイルに流れる電流が変化すると、その電流の変化を妨げる方向に起電力が生じ、その起電力が生じる度合いを自己インダクタンスといいます。

コイルの自己インダクタンスをL,経過時間をΔt,電流の変化量をΔI,誘導起電力をVとすると、

V=−L・(ΔI/Δt)

の式が成り立ちます。
電流の変化を妨げる向きに起電力が生じるので、符号マイナスがついていますが、「起電力の大きさ」を考える場合は、向きは無視してマイナスを消す。または絶対値をつける。と考えます。


今回の問題では、Δt=1.0×10^(-2)[s],V=5.0[V]は、問題文そのままでいいとして、

電流の変化量は、ΔI=50mA−30mA=20mA=2.0×10^(-2)[A]ですね。

「大きさ」を考えるので符号を消して、これらを代入すると、

5.0=L・{2.0×10^(-2)/1.0×10^(-2)}

約分して両辺を入れ替えると

2.0L=5.0
   L=2.5[H]


次の問題→磁場のエネルギー


◆関連項目
誘導起電力自己インダクタンス
電気・磁気まとめ


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posted by えま at 17:00| Comment(0) | 高校物理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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