高校物理「磁気」「自己インダクタンス」電流、時間、起電力がわかっているときA
コイルを流れる電流が、1.0×10^(-2)s間に、30mAから50mAに増加した。このとき、コイルには自己誘導による5.0Vの起電力が生じたという。次の問いに答えよ。
(1) コイルの自己インダクタンスを求めよ。
(2) コイルが蓄える磁場のエネルギーの変化量を求めよ。
この記事では(2)を解説します。
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共通テスト・センター過去問
コイルに流れる電流が変化すると、その電流の変化を妨げる方向に起電力が生じ、その起電力が生じる度合いを自己インダクタンスといいます。
コイルの自己インダクタンスをL,経過時間をΔt,電流の変化量をΔI,誘導起電力をVとすると、
V=−L・(ΔI/Δt)
の式が成り立ちます。
また、コイルに流れる電流を増加させるには、この誘導起電力に逆らって仕事をしたことになるので、その仕事がコイルにエネルギーとして蓄えられると考えることができます。
磁場のエネルギーをUとすると、
U=(1/2)LI2
の式が成り立ちます。
(1)で、L=2.5を求めていて、電流は30mAから50mAまで増加したので、求めるエネルギーの変化量をΔUとすると、
ΔU=(1/2)×2.5×(5.0×10−2)2−(1/2)×2.5×(3.0×10−2)2
=(1/2)×2.5×(25−9)×10−4
=(1/2)×2.5×16×10−4
=20×10−4
=2.0×10−3[J]
この問題の最初に戻る→自己インダクタンスの値
◆関連項目
誘導起電力、自己インダクタンス
電気・磁気まとめ
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2021年10月28日
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