■ 問題
y=sinxの第n次導関数を求めよ。
第n次導関数とは、n回微分した関数ですね。
解答解説はこのページ下です。
■ 解答解説
y=sinxを1回微分すると、y'=cosxですね。
つまり、第1次導関数はy'=cosxです。
さらにもう1回微分すると、y''=−sinxです。
これをさらに微分すると、y'''=−cosx
もう一回微分して第4次導関数を求めると、y(4)=sinxとなります。
もとのy=sinxと同じになりましたね。
このように、周期的に同じ式が表れる場合は、nの値によって場合分けして答えてもOKです。
でもこの場合は、三角関数の公式を使うともっとシンプルに第n次導関数を表せます。
cosx=sin(x+π/2)という公式がありましたね。
数学1で登場したものです。または数学2の加法定理から導いても良いです。
これを使うと、
y'=cosx=sin(x+π/2)
と表すことができます。
さらにこれを微分すれば、
y''=cos(x+π/2)=sin(x+π/2+π/2)
ですね。
つまり、y=sinxは、「微分すると角度の部分にπ/2を足す」と見ることもできます。
1回微分する度にπ/2を足していくのだから、n回微分すればn×π/2を足す。というわけです。
だから、
y(n)=sin(x+nπ/2)
◆関連項目
第n次導関数、90°−θの公式、加法定理
微分積分(数学3)まとめ
江間淳の書籍はこちら
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
20年以上の実績。全学年、英・数・理をはじめ全教科対応
最高級の指導を提供します!メール添削も好評です!
プロ家庭教師の江間です。 AE個別学習室(えまじゅく)
http://www.a-ema.com/k/ http://www.a-ema.com/j/
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ラベル:数学