2021年11月30日

高校数学「微分」y=sinxの第n次導関数

高校数学「微分」y=sinxの第n次導関数

■ 問題

y=sinxの第n次導関数を求めよ。


第n次導関数とは、n回微分した関数ですね。


解答解説はこのページ下です。





■ 解答解説

y=sinxを1回微分すると、y'=cosxですね。
つまり、第1次導関数はy'=cosxです。

さらにもう1回微分すると、y''=−sinxです。

これをさらに微分すると、y'''=−cosx

もう一回微分して第4次導関数を求めると、y(4)=sinxとなります。

もとのy=sinxと同じになりましたね。

このように、周期的に同じ式が表れる場合は、nの値によって場合分けして答えてもOKです。

でもこの場合は、三角関数の公式を使うともっとシンプルに第n次導関数を表せます。

cosx=sin(x+π/2)という公式がありましたね。
数学1で登場したものです。または数学2の加法定理から導いても良いです。

これを使うと、

y'=cosx=sin(x+π/2)

と表すことができます。
さらにこれを微分すれば、

y''=cos(x+π/2)=sin(x+π/2+π/2)

ですね。
つまり、y=sinxは、「微分すると角度の部分にπ/2を足す」と見ることもできます。
1回微分する度にπ/2を足していくのだから、n回微分すればn×π/2を足す。というわけです。
だから、

(n)=sin(x+nπ/2)


◆関連項目
第n次導関数90°−θの公式加法定理
微分積分(数学3)まとめ


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ラベル:数学
posted by えま at 21:00| Comment(0) | 高校数学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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