2022年01月04日

高校化学「物質の変化」原子量を推定する問題

高校化学「物質の変化」原子量を推定する問題

■問題

A[g]の金属Xを空気中で完全に酸化させたところ、B[g]の酸化物X3O4を生じた。この金属Xの原子量MをAとBを用いて表せ。


共通テスト・センター過去問




■解答

Xを酸化したらX3O4ができたので、まずはこれを化学反応式で表します。

3X+O2→X3O4

ですね。
XとX3O4の係数は3:1なので、これらの個数の比すなわち物質量の比は3:1です。
だから、それぞれの物質量をA,Bで表せば、比例式が作れる。という方向で考えるのがノーマルな考え方だと思います。

Xの質量はA[g]、原子量はMだから、物質量はA/M[mol]
X3O4の質量はB[g]、式量は3M+16×4=3M+64だから、物質量はB/(3M+64)

これらの物質量が3:1なので、その通りに比例式にすると、

A/M:B/(3M+64)=3:1

あとはこれを普通に計算して、Mについて解きます。

3B/(3M+64)=A/M
    3B・M=A(3M+64)
     3BM=3AM+64A
 3BM−3AM=64A
  3M(B−A)=64A
       M=64A/3(B−A)


◆関連問題
1.2gのアルミニウムと反応する硫酸


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posted by えま at 12:00| Comment(0) | 高校化学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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