2022年01月10日

高校物理「熱力学」温度の違う水を混ぜる問題@

高校物理「熱力学」温度の違う水を混ぜる問題@

◆問題

70℃の水200gと10℃の水50gを混ぜた。水の比熱を4.2J/(g・K)として、次の問いに答えよ。

(1) 外部との熱量の出入りがないとき、全体の温度は何℃になるか?


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◆解説

基本的な物理の問題では、外部と完全に遮断されていると考えて、外部との熱のやりとりは無視して計算すれば良い場合も多いです。

この場合も、温度の違う2種類の水のみを考えればOKです。
混ぜても全体の熱量は変わらないので、「高温の物質が失った熱量=低温の物質が得た熱量」と考えることができます。

2種類の水を混ぜてしばらくすると、全体が均一の温度になります。
そのときの温度をt℃として、それぞれの熱量を表してみます。

まず高温の水について。
70℃の水200gがt℃になったので、

200×(70−t)×4.2[J]

の熱量を失ったことになります。

次に低温の水について。
10℃の水50gがt℃になったので、

50×(t−10)×4.2[J]

の熱量を得たことになります。

これらの熱量は等しいので、イコールで結んで、

200×(70−t)×4.2=50×(t−10)×4.2

あとは計算です。このように敢えてかけ算をせずに残しておくと、両辺で消すことができて計算が楽にできます。
200と50,4.2同士をそれぞれ消すと、

4(70−t)=t−10

これでかなり簡単な1次方程式になりました。
解いちゃいましょう!

280−4t=t−10
   −5t=−290
     t=58

よって、全体の温度は58℃になるとわかります。


次の問題→外部と熱の出入りがある場合


◆関連項目
鉄球の温度変化
熱力学まとめ


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posted by えま at 07:00| Comment(0) | 高校物理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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