高校物理「熱力学」温度の違う水を混ぜる問題@
◆問題
70℃の水200gと10℃の水50gを混ぜた。水の比熱を4.2J/(g・K)として、次の問いに答えよ。
(1) 外部との熱量の出入りがないとき、全体の温度は何℃になるか?
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◆解説
基本的な物理の問題では、外部と完全に遮断されていると考えて、外部との熱のやりとりは無視して計算すれば良い場合も多いです。
この場合も、温度の違う2種類の水のみを考えればOKです。
混ぜても全体の熱量は変わらないので、「高温の物質が失った熱量=低温の物質が得た熱量」と考えることができます。
2種類の水を混ぜてしばらくすると、全体が均一の温度になります。
そのときの温度をt℃として、それぞれの熱量を表してみます。
まず高温の水について。
70℃の水200gがt℃になったので、
200×(70−t)×4.2[J]
の熱量を失ったことになります。
次に低温の水について。
10℃の水50gがt℃になったので、
50×(t−10)×4.2[J]
の熱量を得たことになります。
これらの熱量は等しいので、イコールで結んで、
200×(70−t)×4.2=50×(t−10)×4.2
あとは計算です。このように敢えてかけ算をせずに残しておくと、両辺で消すことができて計算が楽にできます。
200と50,4.2同士をそれぞれ消すと、
4(70−t)=t−10
これでかなり簡単な1次方程式になりました。
解いちゃいましょう!
280−4t=t−10
−5t=−290
t=58
よって、全体の温度は58℃になるとわかります。
次の問題→外部と熱の出入りがある場合
◆関連項目
鉄球の温度変化
熱力学まとめ
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2022年01月10日
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