2022年02月03日

高校化学「有機物」パルミチン酸とリノール酸からなる油脂B

高校化学「有機物」パルミチン酸とリノール酸からなる油脂B

■問題

構成脂肪酸がパルミチン酸C15H31COOHおよびリノール酸C17H31COOHのみである油脂がある。この油脂の構成脂肪酸の比は、パルミチン酸1.0molに対してリノール酸1.5molである。C=12,H=1,O=16として、次の問いに答えよ。

(1) この油脂の平均分子量を整数値で求めよ。

(2) この油脂100gをけん化するために必要な水酸化ナトリウムの質量を求めよ。ただし、Na=23とする。

(3) この油脂100gに付加させることができるヨウ素の質量を整数値で求めよ。ただし、I=127とする。


この記事では(3)を解説します。


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■解答

ヨウ素を付加することができるのは、炭素の二重結合があるところですね。
二重結合が単結合になると腕が余るので、そこに別の物質が結合することができるというわけです。
1つの二重結合が単結合になると、腕が2本空くことになります。だから、二重結合1つにつき原子は2個付加します。
ヨウ素はI2なので、二重結合1つにつきヨウ素は1分子付加すると理解できます。

パルミチン酸は二重結合なし、リノール酸は2個です。
この油脂には脂肪酸は3個含まれていて、これらが1:1.5=2:3の割合で含まれているので、この油脂1molに含まれる二重結合の個数は

3×(0×2/5+2×3/5)=18/5mol

です。
つまり、油脂1molにはヨウ素18/5molが付加する。というわけです。

問題では油脂100gなので、100/849molです。さらに、ヨウ素の原子量は127だから、

 (100/849)×(18/5)×127×2
=(20/283)×6×254
=107.7…

整数値にするので、108g


この問題の最初に戻る→(1) この油脂の平均分子量を整数値で求めよ。


◆関連項目
脂肪族炭化水素

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posted by えま at 17:00| Comment(0) | 高校化学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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