高校化学「有機物」「けん化」油脂の分子量
■問題
油脂1gのけん化に要する水酸化カリウムのmg質量をけん化価という。
油脂Xのけん化価は190であった。油脂Xの分子量を求めよ。ただし、有効数字を3桁とする。
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■解答
問題文にもありますが、「油脂1gのけん化に要する水酸化カリウムのmg質量」が「けん化価」です。
油脂は脂肪酸とグリセリンのエステルなので、油脂1個のけん化に必要な水酸化カリウムは3個です。
個数の比つまり物質量の比が1:3です。
油脂Xの分子量をMとすると、1gの物質量は1/M[mol]ですね。
ということは、1gの油脂Xをけん化するのに必要な水酸化カリウムは3×1/M=3/M[mol]です。
KOH=39+16+1=56だから、3/M[mol]=56×3/M=168/M[g]ですね。
さらに、1g=1000mgだから、168/M[g]=1000×168/M[mg]であり、これがけん化価です。
油脂Xのけん化価は190だから、
190=1000×168/M
190M=1000×168
M=100×168/19
M=884.2…
この問題では有効数字は3桁なので、求める分子量は884
◆関連項目
パルミチン酸とリノール酸からなる油脂の分子量等
脂肪族炭化水素
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2022年02月06日
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