2022年05月18日

高校物理「等速円運動」円錐面上での等速円運動@

高校物理「等速円運動」円錐面上での等速円運動@

◆問題

半頂角がθの円錐が、頂点を上にして水平面上に固定されている。長さlの意図の一端を円錐の頂点に固定し、他端に質量mの小球をつけ、円錐面上でこの小球を速さvで等速円運動させた。このとき次の問いに答えよ。ただし、糸の張力の大きさをT,小球が受ける垂直抗力の大きさをN、重力加速度をgとする。

(1) 小球が受ける鉛直方向の力のつりあいの式を求めよ。


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◆解説

三角コーンが地面の上に置いてあって、その頂点に糸を取り付けた形をイメージしてください。

円錐面上を等速円運動をしているということは、小球は上下には移動していない。と考えられます。
ということは、「小球が受ける鉛直方向の力はつり合っている」わけですね。

・小球は重力を受けます。
・糸によってつるされているので、糸から張力を受けます。
・小球は円錐面と接しているので、円錐面から垂直抗力を受けます。
・等速円運動をしているので、一定の向心力がはたらいています。

小球にはこれらの力がはたらいていて、それぞれの力の鉛直方向の成分の合力はゼロである。と考えられますね。

重力はG=mg

糸の張力Tは角度θの方向にはたらくので、その鉛直方向成分はTcosθ

垂直抗力Nは円錐面に対して垂直にはたらくので、その鉛直方向成分はNsinθ

です。
これらがつり合っているので、

mg=Tcosθ+Nsinθ


ちなみに、円運動の向心力は水平方向なので、この問題では考慮する必要はありません。


次の問題→水平方向の運動方程式


◆関連問題
円錐容器内の物体の運動振り子の円運動

◆関連項目
等速円運動角速度周期、振動数向心力
円運動まとめ


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posted by えま at 07:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 高校物理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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