2022年05月19日

高校物理「等速円運動」円錐面上での等速円運動A

高校物理「等速円運動」円錐面上での等速円運動A

◆問題

半頂角がθの円錐が、頂点を上にして水平面上に固定されている。長さlの意図の一端を円錐の頂点に固定し、他端に質量mの小球をつけ、円錐面上でこの小球を速さvで等速円運動させた。このとき次の問いに答えよ。ただし、糸の張力の大きさをT,小球が受ける垂直抗力の大きさをN、重力加速度をgとする。

(1) 小球が受ける鉛直方向の力のつりあいの式を求めよ。

(2) 小球の半径方向の運動方程式を示せ。


この記事では(2)を解説します。


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◆解説

三角コーンが地面の上に置いてあって、その頂点に糸を取り付けた形をイメージしてください。

この小球にはたらく力を整理すると、

・小球は重力を受けます。
・糸によってつるされているので、糸から張力を受けます。
・小球は円錐面と接しているので、円錐面から垂直抗力を受けます。
・等速円運動をしているので、一定の向心力がはたらいています。

このようになります。

糸の長さはlで円錐の半頂角はθだから、円運動の回転半径はl・sinθとなります。
そして回転の速さはvで、それに応じた向心力が働いている。と考えることができます。
つまり、向心力Fは

F=mrω^2

v=rωよりω=v/rだから、

F=mr(v/r)^2=mv^2/r

これにr=lsinθを代入すると、

F=mv^2/lsinθ …@

そして、糸の張力Tの水平成分はTsinθで円の中心方向、垂直抗力Nの水平成分はNcosθで円の外部方向です。
これらの合力が向心力となります。円の中心方向を正とすると、

F=Tsinθ−Ncosθ …A

@=Aなので、

mv^2/lsinθ=Tsinθ−Ncosθ

これで求める方程式ができました!


次の問題→垂直抗力Nの大きさ


◆関連問題
円錐容器内の物体の運動振り子の円運動

◆関連項目
等速円運動角速度周期、振動数向心力
円運動まとめ


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posted by えま at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 高校物理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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