高校物理「等速円運動」円錐面上での等速円運動A
◆問題
半頂角がθの円錐が、頂点を上にして水平面上に固定されている。長さlの意図の一端を円錐の頂点に固定し、他端に質量mの小球をつけ、円錐面上でこの小球を速さvで等速円運動させた。このとき次の問いに答えよ。ただし、糸の張力の大きさをT,小球が受ける垂直抗力の大きさをN、重力加速度をgとする。
(1) 小球が受ける鉛直方向の力のつりあいの式を求めよ。
(2) 小球の半径方向の運動方程式を示せ。
この記事では(2)を解説します。
★★ お知らせ ★★
AE個別学習室(えまじゅく)水戸教室では、学校の授業の補習、定期テスト対策はもちろん、「大学入試共通テスト」など大学受験の対策授業も行っています。
マンツーマンの授業なので「ゼロからのスタートの人は中学の復習から」「基本ができている人は応用問題の解き方中心に」など、ひとりひとりの状況に合わせて授業を行います。
適切な時期に適切な対策をすれば、どんな目標でも達成可能です。志望校を諦める前に、まずは一度ご相談ください。
◆解説
三角コーンが地面の上に置いてあって、その頂点に糸を取り付けた形をイメージしてください。
この小球にはたらく力を整理すると、
・小球は重力を受けます。
・糸によってつるされているので、糸から張力を受けます。
・小球は円錐面と接しているので、円錐面から垂直抗力を受けます。
・等速円運動をしているので、一定の向心力がはたらいています。
このようになります。
糸の長さはlで円錐の半頂角はθだから、円運動の回転半径はl・sinθとなります。
そして回転の速さはvで、それに応じた向心力が働いている。と考えることができます。
つまり、向心力Fは
F=mrω^2
v=rωよりω=v/rだから、
F=mr(v/r)^2=mv^2/r
これにr=lsinθを代入すると、
F=mv^2/lsinθ …@
そして、糸の張力Tの水平成分はTsinθで円の中心方向、垂直抗力Nの水平成分はNcosθで円の外部方向です。
これらの合力が向心力となります。円の中心方向を正とすると、
F=Tsinθ−Ncosθ …A
@=Aなので、
mv^2/lsinθ=Tsinθ−Ncosθ
これで求める方程式ができました!
次の問題→垂直抗力Nの大きさ
◆関連問題
円錐容器内の物体の運動、振り子の円運動
◆関連項目
等速円運動、角速度、周期、振動数、向心力
円運動まとめ
江間淳の書籍はこちら
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
20年以上の実績。全学年、英・数・理をはじめ全教科対応
最高級の指導を提供します!メール添削も好評です!
プロ家庭教師の江間です。 AE個別学習室(えまじゅく)
http://www.a-ema.com/k/ http://www.a-ema.com/j/
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
2022年05月19日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック
こんなヤツです
年齢:41
職業:プロ家庭教師、AE個別学習室(えまじゅく)代表、翻訳者
ウェブサイトURL:http://www.a-ema.com/
メールアドレス:j@a-ema.com
一言:アプリ、メルマガ、電子書籍提供中です。アマゾンやGooglePlayで「江間淳」で検索!
江間淳の書籍一覧 → http://amzn.to/2m9LTvN