■ 問題
∫ex・sinxdxの不定積分を求めよ。
関数の積を積分するときは部分積分法を使います。
解答解説はこのページ下です。
■ 解答解説
部分積分法の基本的なやり方はこちらをごらんください。
2つの関数の積を積分する主な方法が部分積分法です。
積の微分法の逆から式を作ることができると理解しておくと、公式として覚えていなくても解くことができます。
f(x)=sinx,g'(x)=exとすると、f'(x)=cosx,g(x)=exです。
(ex)'=exだから、sinxではなくexをg'(x)とした方が良いです。
∫ex・sinxdx
=sinx・ex−∫cosx・exdx
ここで、∫cosx・exdxの部分もまた積なので、もう一度部分積分法を使います。
=sinx・ex−{cosx・ex−∫(−sinx)・exdx}
=sinx・ex−(cosx・ex+∫sinx・exdx)
またsinxとexの積が出てきたので、もう一度部分積分法を・・・としても間違いとは言えませんが、当然また同じことの繰り返しになってしまいます。
積分した結果出てきたコレ→∫sinx・exdxは、最初の∫ex・sinxdxと全く同じです。
だから、∫ex・sinxdx=Iとおけば、Iについて方程式ができる!と考える事ができますね!
I=sinx・ex−(cosx・ex+I)
I=sinx・ex−cosx・ex−I
2I=sinx・ex−cosx・ex
∴ I=(1/2)ex(sinx−cosx)+C
さらに、三角関数の合成を使ってサインとコサインをひとつにまとめても良いです。
◆関連項目
不定積分、部分積分法
微分積分(数学3)まとめ
江間淳の書籍はこちら
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
20年以上の実績。全学年、英・数・理をはじめ全教科対応
最高級の指導を提供します!メール添削も好評です!
プロ家庭教師の江間です。 AE個別学習室(えまじゅく)
http://www.a-ema.com/k/ http://www.a-ema.com/j/
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ラベル:数学