2022年06月20日

高校物理「力のモーメント」一様でない棒の重心@

高校物理「力のモーメント」一様でない棒の重心@

◆問題

重さ50N,長さ1.0mの太さが一様でない棒ABが水平面上に置かれている。端Aを少し持ち上げるには、鉛直上向きに20Nの力が必要だった。

(1) 棒の重心はAから何mの位置にあるか求めよ。


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◆解説

力のモーメントに関する基本的な問題です。

「少し持ち上げる」というのは、目に見えて傾けるのではなく、端Aが地面と接しない程度にわずかに持ち上げることを意味します。
棒は傾きもせず、加速度が発生したりもせず、端Aが地面からわずかに離れるだけです。

だから、端Aと端Bの2点で棒は支えられているとみなすことができます。

棒には端Aに20N,重心に50Nの力がかかり、端Bには現時点では未知の大きさの力がかかります。
この状態で棒は静止しているとみなすことができるので、力も力のモーメントもつりあっています。

重心の端Aからの距離をxmとして、点Bのまわりのモーメントのつり合いの式を立てると、

(1.0−x)×50=1.0×20
50−50x=20
  −50x=−30
     x=0.6

有効数字を2桁とすると、0.60m


次の問題→Bにかかる力


■関連問題
バネにつるされた棒に2つのおもりがつるされたとき

力のモーメント・運動量まとめ


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posted by えま at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 高校物理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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