2022年06月25日

高校物理「電子と光」X線の発生A

高校物理「電子と光」X線の発生A

◆問題

X線管で、陰極から初速度0で出た電子が、電位差V[V]で加速されて陽極に衝突した。電子の電荷を−e[C],質量をm[kg],プランク定数をh[J・s],光速をc[m/s]として、次の問いに答えよ。

(1) 陽極に衝突するときの電子の運動エネルギーを求めよ。

(2) 発生するX線の最短波長を求めよ。


この記事では(2)を解説します。


↓教科書の内容の習得から共通テストに対応する実力をつけるためには↓

良問の風物理頻出・標準入試問題集 (河合塾シリーズ)

陰極を出た電子は、電場から仕事をされて運動エネルギーを持ちます。
そして陽極に衝突してその運動エネルギーの一部または全部がX線として放出される。と考えられます。
だから、X線のエネルギーの最大値は、電子の持っていた運動エネルギーの値となります。

発生するX線の最短波長は、電子の運動エネルギーが全てX線のエネルギーになった場合の波長です。

(1)より運動エネルギーはeV[J]だから、最短波長をλ0として、

eV=hc/λ0

です。
これをλ0について解くと、

λ0=hc/eV[m]


ちなみに、加速電圧を2倍にすると、分母のVが2倍になるので、λ0は半分になります。


この問題の最初に戻る→(1) 陽極に衝突するときの電子の運動エネルギー


◆関連項目
X線プランク定数電場
原子まとめ


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 20年以上の実績。全学年、英・数・理をはじめ全教科対応
  最高級の指導を提供します!メール添削も好評です!

プロ家庭教師の江間です。    AE個別学習室(えまじゅく)
http://www.a-ema.com/k/     http://www.a-ema.com/j/
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
posted by えま at 07:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 高校物理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック
こんなヤツです
名前:江間淳
年齢:41
職業:プロ家庭教師、AE個別学習室(えまじゅく)代表、翻訳者
ウェブサイトURL:http://www.a-ema.com/
メールアドレス:j@a-ema.com
一言:アプリ、メルマガ、電子書籍提供中です。アマゾンやGooglePlayで「江間淳」で検索!
江間淳の書籍一覧 → http://amzn.to/2m9LTvN