■ 問題
次の直線や曲線で囲まれた図形の面積を求めよ。
y=xe-x,y=x/e,y=x/e2
解答解説はこのページ下です。
■ 解答解説
式が少し難しく見えますが、面積ならとにかく、「交点を求めて定積分」です。
y=x/eとy=x/e2はともに1次関数というか比例なので、これらは原点を通ります。
だから交点は(0,0)ですね。
その他の交点は普通に連立方程式を解きます。
y=xe-x,y=x/eより、
xe-x=x/e
xe-x−x/e=0
x(e-x−1/e)=0
よって、x=0,e-x−1/e=0すなわちx=1
y=xe-x,y=x/e2より、
x(e-x−1/e2)=0
よって、x=0,e-x−1/e2=0すなわちx=2
グラフはここでは省略しますが、0〜1の区間はy=x/eとy=x/e2の間、1〜2の区間はy=xe-2とy=x/e2の間の面積を計算すればOKです。
これはつまり、∫[0〜1](x/e)dx+∫[1〜2](xe-x)dx−∫[0〜2](x/e2)dxとなります。
∫[0〜1](x/e)dxと∫[0〜2](x/e2)dxの部分は三角形なので、普通に頂点の座標から面積を出します。
∫[0〜1](x/e)dx=(1/2)×1×1/e=1/2e
∫[0〜2](x/e2)dx=(1/2)×2×2/e2=2/e2
∫[1〜2](xe-x)dxの部分は曲線なので、定積分の計算をちゃんとやります。
xとe-xの積の積分なので、部分積分法を使って、
∫[1〜2](xe-x)dx
=[−xe-x][1〜2]+∫[1〜2]e-xdx
=−2e-2−(−e-1)+[−(e-x][1〜2]
=−2/e2+1/e+(−1/e2+1/e)
=−3/e2+2/e
というわけで、求める面積は、
1/2e+(−3/e2)+2/e−2/e2
=5/2e−5/e2
=(5e−10)/2e2
=5(e−2)/2e2
◆関連項目
部分積分法、面積の求め方
微分積分(数学3)まとめ
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ラベル:数学