2022年06月27日

高校数学「積分」y=xe^(-x),y=x/e,y=x/e^2で囲まれた図形の面積

高校数学「積分」y=xe-x,y=x/e,y=x/e2で囲まれた図形の面積

■ 問題

次の直線や曲線で囲まれた図形の面積を求めよ。

y=xe-x,y=x/e,y=x/e2


解答解説はこのページ下です。





■ 解答解説

式が少し難しく見えますが、面積ならとにかく、「交点を求めて定積分」です。

y=x/eとy=x/e2はともに1次関数というか比例なので、これらは原点を通ります。
だから交点は(0,0)ですね。

その他の交点は普通に連立方程式を解きます。

y=xe-x,y=x/eより、
xe-x=x/e
xe-x−x/e=0
x(e-x−1/e)=0
よって、x=0,e-x−1/e=0すなわちx=1

y=xe-x,y=x/e2より、
x(e-x−1/e2)=0
よって、x=0,e-x−1/e2=0すなわちx=2

グラフはここでは省略しますが、0〜1の区間はy=x/eとy=x/e2の間、1〜2の区間はy=xe-2とy=x/e2の間の面積を計算すればOKです。
これはつまり、∫[0〜1](x/e)dx+∫[1〜2](xe-x)dx−∫[0〜2](x/e2)dxとなります。

∫[0〜1](x/e)dxと∫[0〜2](x/e2)dxの部分は三角形なので、普通に頂点の座標から面積を出します。

∫[0〜1](x/e)dx=(1/2)×1×1/e=1/2e
∫[0〜2](x/e2)dx=(1/2)×2×2/e2=2/e2

∫[1〜2](xe-x)dxの部分は曲線なので、定積分の計算をちゃんとやります。
xとe-xの積の積分なので、部分積分法を使って、

 ∫[1〜2](xe-x)dx
=[−xe-x][1〜2]+∫[1〜2]e-xdx
=−2e-2−(−e-1)+[−(e-x][1〜2]
=−2/e2+1/e+(−1/e2+1/e)
=−3/e2+2/e

というわけで、求める面積は、

 1/2e+(−3/e2)+2/e−2/e2
=5/2e−5/e2
=(5e−10)/2e2
=5(e−2)/2e2


◆関連項目
部分積分法面積の求め方
微分積分(数学3)まとめ


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ラベル:数学
posted by えま at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 高校数学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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