高校物理「力のモーメント」ちょうつがいで固定された棒のつりあいA
◆問題
長さL,重さWの一様な太さの棒の一端をちょうがいで壁に固定し、他端に糸をつけて、棒が水平と30°の角度となるように、糸を水平にして固定した。糸の張力をT,棒がちょうつがいから受ける力の水平成分をN,鉛直成分をFとして次の問いに答えよ。
(1) 棒が受ける力の水平方向と鉛直方向のつり合いの式を示せ。
(2) ちょうつがいを回転の中心とした力のモーメントのつり合いの式を示せ。
参考図
この記事では(2)を解説します。
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◆解説
力のモーメントは、「力×距離」で求めます。
ちょうつがいを中心として考えるので、ちょうつがいのところにかかる力の「距離」はゼロです。距離がゼロならばモーメントもゼロです。
棒の重心には重力、棒のもう一端には糸の張力がかかっていて、これらの力のモーメントがつり合っているから、棒は回転せずに制している。と考えられます。
棒の角度も考えると、
(L/2)Wcos30°=L・Tsin30°
式の形は指定されていないので、これで終わりでも構いませんが、一応簡単にしてみると、
(√3/4)WL=(1/2)LT
√3・W=2T
次の問題→T,N,Fの大きさ
■関連問題
バネにつるされた棒に2つのおもりがつるされたとき
力のモーメント・運動量まとめ
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2022年07月09日
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