2022年08月13日

高校物理「万有引力」地表とhでの位置エネルギーの差

高校物理「万有引力」地表とhでの位置エネルギーの差

◆問題

地表から高さhの位置にある質量m物体について、次の問いに答えよ。ただし、地球の半径をR,重力加速度の大きさをgとする。

(1) 物体が高さhの点で受けている重力の大きさを、m,g,R,hを用いて表せ。

(2) 物体が地表にあるときと比べて、高さhの点では、無限遠を基準とした万有引力による位置エネルギーはどれだけ大きいか、m,g,R,hを用いて表せ。


この記事では(2)を解説します。


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◆解説

無限遠を基準とした万有引力による位置エネルギーは、

U=−G・Mm/r

で表されます。

これに、地表の場合と高さhの場合の条件を代入して比較すればOKですね!

地表の場合は、r=Rだから、U地表=−G・Mm/R

高さhの場合は、r=R+hだから、Uh−G・Mm/(R+h)

です。
(1)と同様に、G,Mをそれぞれ消去すると、

U地表=−gR2・m/R=−mgR
Uh=−gR2・m/(R+h)=−mgR2/(R+h)

問題では差を聞いているので、その通りにUh−U地表を計算します。

Uh−U地表=−mgR2/(R+h)−(−mgR)
     =−mgR2/(R+h)+(R+h)mgR/(R+h)
     =mghR/(R+h)

というわけで、地表と高さhでの万有引力による位置エネルギーの差はmghR/(R+h)であることがわかりました。


最初に戻る→物体が高さhの点で受けている重力の大きさ


◆関連項目
万有引力による位置エネルギー
円運動・単振動・万有引力まとめ


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posted by えま at 07:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 高校物理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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