高校物理「運動量の保存」床の上を繰り返し跳ねる小球C
◆問題
なめらかで水平な床上の点Oから、仰角θ、速さv0で小球を投げ上げた。小球は点Q1で床と1回の衝突をして跳ね返り、再び放物運動をした後、点Q2で2回目の衝突をした。その後、小球は床と衝突を繰り返し、点Rを通過した後は床の上を滑り出した。小球と床の間の反発係数をe(<1)、重力加速度をgとして次の問いに答えよ。
(1) 小球が点Oから点Q1に達するまでの時間を求めよ。
(2) OQ1間の距離を求めよ。
(3) Q1Q2間の距離を求めよ。
(4) OR間の距離を求めよ。
この記事では(4)を解説します。
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◆解説
(2)から、OQ1の距離はv02sin2θ/gであり、
(3)から、Q1Q2の距離は(ev02/g)sin2θである
ことがわかりました。
すなわち、距離はe倍になっています。
1回跳ね返るたびにe倍になる。ということです。
考えてみれば、反発係数がeだから当然e倍ですね。
ならば、この跳ね返る物体の移動は、等比数列で表すことができる。と考えられます。
ORは、初項がv02sin2θ/g,公比がeの等比数列の和だから、等比数列の和の公式を用いて、
OR=(v02sin2θ/g)(1−en)/(1−e)
ここで、0<e<1で、nは限りなく大きいので、lim[n→∞]en=0だから、
OR=(v02sin2θ/g)/(1−e)
=v02sin2θ/g(1−e)
この問題の最初に戻る→(1) 小球が点Oから点Q1に達するまでの時間を求めよ。
■関連項目
等比数列の和
力のモーメント・運動量まとめ
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2022年08月22日
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