2022年08月30日

高校物理「運動量の保存」ばねで連結された小球の衝突@

高校物理「運動量の保存」ばねで連結された小球の衝突@

◆問題

小球A,B,Cがあり、小球AとBはばね定数kの軽いばねで連結されている。小球AとCの質量はm,小球Bの質量はMとする。小球A,B,Cはなめらかな水平面上にこの順に並べられ、小球Aは左側が壁に接している。

参考図

│A〜〜B  C
└────────

(1) 小球Cが左向きに一定の速さv0で進み、小球Bと弾性衝突した。この衝突直後の小球Bの速さVを、m,M,v0を用いて表せ。


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◆解説

「CはBと弾性衝突する」ので、衝突の前後でエネルギーが保存します。
また、衝突した瞬間はBとCの間で力を及ぼし合うだけなので、運動量も保存します。

衝突前はBは静止しているので運動量は(運動エネルギーも)ゼロ。Cはv0の速さで運動しているので運動量はmv0ですね。(運動エネルギーは(1/2)mv02)

衝突後はBの速さはV,Cの速さは与えられていないのでvとすると、運動量はそれぞれMV,mvとなります。

運動量が保存するので、mv0=MV+mvが成り立ちます。
この式だけでは、vが残ってしまうので、もう一つ式を立ててvを消去することを考えます。

「弾性衝突」なので、反発係数は1と決まります。
反発係数の式にe=1とここまでの速さを代入すると、

1=−(v−V)/(v0−0)
v0=−v+V
v=V−v0

これをmv0=MV+mvに代入すると、

mv0=MV+m(V−v0)
mv0=MV+mV−mv0

あとはVについて解きます。

MV+mV=2mv0
V(M+m)=2mv0
   V=2mv0/(M+m)


次の問題→壁がAに与える力積


■関連項目
力のモーメント・運動量まとめ


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posted by えま at 07:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 高校物理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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