2022年09月08日

高校数学「積分」円をy軸のまわりに回転してできる回転体

高校数学「積分」(x−3)2+y2=4をy軸のまわりに回転してできる回転体

■ 問題

円(x−3)2+y2=4をy軸のまわりに回転してできる回転体の体積を求めよ。


解答解説はこのページ下です。





■ 解答解説

y軸のまわりの回転体の体積Vは、「y軸のまわりだから、yについて積分」という考え方で求めることができます。
y軸を中心に回転するので、x座標を使って積分する。というイメージです。

まずは与式をxについて解きます。

(x−3)2=4−y2
x−3=±√(4−y2)
  x=3±√(4−y2)

y軸を中心に回転した回転体は、上下対称なので、半分の体積を出して2倍すると考えると、計算が楽になりますね。
求める体積をVとすると、

(1/2)V=π∫[0〜2]{3+√(4−y2)}2dy−π∫[0〜2](3−√{4−y2)}2dy

計算式が長くなるので、ここではまず、{3+√(4−y2)}2をとり出して計算してみます。

 {3+√(4−y2)}2
=9+6√(4−y2)+4−y2
=13−y2+6√(4−y2)

{3+√(4−y2)}2も同様にして、

 {3+√(4−y2)}2
=13−y2−6√(4−y2)

これらを差し引くと、

 13−y2+6√(4−y2)−{13−y2−6√(4−y2)}
=13−y2+6√(4−y2)−13+y2+6√(4−y2)
=12√(4−y2)

つまり、

(1/2)V=12π∫[0〜2]√(4−y2)dy
よって、V=24π∫[0〜2]√(4−y2)dy

ルートの中身がa2−b2の形なので、y=2sinθとおいて、

dy/dθ=2cosθで、yが0→2のときθは0→π/2だから、

V=24π∫[0〜π/2](4−4sin2θ)dθ
 =24π∫[0〜π/2]4cos2θdθ

2倍角の公式(半角の公式)より、cos2θ=(1+cos2θ)/2だから、

 =24π∫[0〜π/2]2(1+cos2θ)dθ
 =48π[θ+(1/2)sin2θ][0〜π/2]
 =48π[π/2+(1/2)sinπ−{0−(1/2)sin0}]
 =48π(π/2+0−0)
 =24π2


◆関連項目
体積の求め方
微分積分(数学3)まとめ


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ラベル:数学
posted by えま at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 高校数学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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