■ 問題
円(x−3)2+y2=4をy軸のまわりに回転してできる回転体の体積を求めよ。
解答解説はこのページ下です。
■ 解答解説
y軸のまわりの回転体の体積Vは、「y軸のまわりだから、yについて積分」という考え方で求めることができます。
y軸を中心に回転するので、x座標を使って積分する。というイメージです。
まずは与式をxについて解きます。
(x−3)2=4−y2
x−3=±√(4−y2)
x=3±√(4−y2)
y軸を中心に回転した回転体は、上下対称なので、半分の体積を出して2倍すると考えると、計算が楽になりますね。
求める体積をVとすると、
(1/2)V=π∫[0〜2]{3+√(4−y2)}2dy−π∫[0〜2](3−√{4−y2)}2dy
計算式が長くなるので、ここではまず、{3+√(4−y2)}2をとり出して計算してみます。
{3+√(4−y2)}2
=9+6√(4−y2)+4−y2
=13−y2+6√(4−y2)
{3+√(4−y2)}2も同様にして、
{3+√(4−y2)}2
=13−y2−6√(4−y2)
これらを差し引くと、
13−y2+6√(4−y2)−{13−y2−6√(4−y2)}
=13−y2+6√(4−y2)−13+y2+6√(4−y2)
=12√(4−y2)
つまり、
(1/2)V=12π∫[0〜2]√(4−y2)dy
よって、V=24π∫[0〜2]√(4−y2)dy
ルートの中身がa2−b2の形なので、y=2sinθとおいて、
dy/dθ=2cosθで、yが0→2のときθは0→π/2だから、
V=24π∫[0〜π/2](4−4sin2θ)dθ
=24π∫[0〜π/2]4cos2θdθ
2倍角の公式(半角の公式)より、cos2θ=(1+cos2θ)/2だから、
=24π∫[0〜π/2]2(1+cos2θ)dθ
=48π[θ+(1/2)sin2θ][0〜π/2]
=48π[π/2+(1/2)sinπ−{0−(1/2)sin0}]
=48π(π/2+0−0)
=24π2
◆関連項目
体積の求め方
微分積分(数学3)まとめ
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ラベル:数学