2022年12月20日

高校物理「波動」「光波」ヤングの実験@

高校物理「波動」「光波」ヤングの実験@

◆問題

単スリットSのある板1と間隔dの複スリットS1,S2のある板2を平行に並べる。スリットから距離L離れた位置にスクリーンを置き、Sに入射した光を観察する。ただし、板1,板2,スクリーンは平行で、S1とS2のちょうど中間とSを結んだ直線上にスクリーンの中心Oが位置する。スクリーン上のOからの距離xの点をPとし、x≪L,d≪L、整数m=0,1,2,…として、次の問いに答えよ。

(1) Sに波長λの単色光を入射させると、スクリーン上に等間隔の明暗の縞模様ができる。Pの位置に明線が見えるとき、S1P,S2P,λの関係式を求めよ。

参考図

 | |    |P
 |  S1  |
S  |    |O
 |  S2  |
 | |    |
板1 板2  スクリーン


解答解説はこのページ下
(ご自分で図を描きながら読むことをおすすめします)


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◆解説

いわゆる「ヤングの実験」の問題です。
このような装置を用意し、Sに単色光を入射させると、スクリーン上に縞模様が見える。というものです。

簡単にこの現象を説明すると、

単色光がSに入射する
→Sを通った光はSから放射状に広がり、板2に達する
→そのうちS1を通った光とS2を通った光がスクリーンに達する
→S1PとS2Pの経路差により強め合ったり弱め合ったりして、縞模様が見える

こんなかんじです。

明線は明るく見える線です。
明るく見えるということは、光の波が強め合う。
だから、波の強め合う条件を考えます。

スリットを通過するだけでは位相の変化はないので、経路差が半波長の偶数倍すなわち、波長の整数倍のとき光が強め合います。

つまり、

|S1P−S2P|=mλ

です。

ちなみに、弱め合うときは半波長の奇数倍だから、暗線の見える条件は

|S1P−S2P|=(m+1/2)λ

です。


次の問題→|S1P−S2P|をd,L,xで表す


◆関連項目
強め合う条件・弱め合う条件
波動まとめ


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posted by えま at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 高校物理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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