2022年12月21日

高校物理「波動」「光波」ヤングの実験A

高校物理「波動」「光波」ヤングの実験A

◆問題

単スリットSのある板1と間隔dの複スリットS1,S2のある板2を平行に並べる。スリットから距離L離れた位置にスクリーンを置き、Sに入射した光を観察する。ただし、板1,板2,スクリーンは平行で、S1とS2のちょうど中間とSを結んだ直線上にスクリーンの中心Oが位置する。スクリーン上のOからの距離xの点をPとし、x≪L,d≪L、整数m=0,1,2,…として、次の問いに答えよ。

(1) Sに波長λの単色光を入射させると、スクリーン上に等間隔の明暗の縞模様ができる。Pの位置に明線が見えるとき、S1P,S2P,λの関係式を求めよ。

(2) S1PとS2Pは、ほぼ平行とみなすことができる。このとき、|S1P−S2P|を、d,L,xを用いて表せ。


この記事では(2)を解説します。


参考図

 | |    |P
 |  S1  |
S  |    |O
 |  S2  |
 | |    |
板1 板2  スクリーン


解答解説はこのページ下
(ご自分で図を描きながら読むことをおすすめします)


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◆解説

いわゆる「ヤングの実験」の問題です。
このような装置を用意し、Sに単色光を入射させると、スクリーン上に縞模様が見える。というものです。

S1とS2は距離dだけ離れているので、厳密にはS1PとS2Pは平行ではありませんが、d≪L,x≪Lなので、ほとんど平行と考えます。

S1PとS2Pの経路差は、S1からS2Pに引いた垂線の足をHとすると、△S1S2HのS2Hの長さになります。
直角三角形なので、三平方の定理が成り立ち、辺の長さを使って三角比の式が成り立ちます。

∠S1S2H=θとすると、sinθ=S2H/S1S2

S1S2=d,S2H=|S1P−S2P|だから、sinθ=|S1P−S2P|/d
よって、|S1P−S2P|=dsinθ

d≪Lだから、sinθ=tanθと近似すると、

|S1P−S2P|=dtanθ
      =dx/L


次の問題→明線の間隔


◆関連項目
強め合う条件・弱め合う条件
波動まとめ


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posted by えま at 07:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 高校物理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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