2022年12月22日

高校物理「波動」「光波」ヤングの実験B

高校物理「波動」「光波」ヤングの実験B

◆問題

単スリットSのある板1と間隔dの複スリットS1,S2のある板2を平行に並べる。スリットから距離L離れた位置にスクリーンを置き、Sに入射した光を観察する。ただし、板1,板2,スクリーンは平行で、S1とS2のちょうど中間とSを結んだ直線上にスクリーンの中心Oが位置する。スクリーン上のOからの距離xの点をPとし、x≪L,d≪L、整数m=0,1,2,…として、次の問いに答えよ。

(1) Sに波長λの単色光を入射させると、スクリーン上に等間隔の明暗の縞模様ができる。Pの位置に明線が見えるとき、S1P,S2P,λの関係式を求めよ。

(2) S1PとS2Pは、ほぼ平行とみなすことができる。このとき、|S1P−S2P|を、d,L,xを用いて表せ。

(3) 明線の間隔Δxを、d,L,λを用いて表せ。

この記事では(3)を解説します。


参考図

 | |    |P
 |  S1  |
S  |    |O
 |  S2  |
 | |    |
板1 板2  スクリーン


解答解説はこのページ下
(ご自分で図を描きながら読むことをおすすめします)


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◆解説

いわゆる「ヤングの実験」の問題です。
このような装置を用意し、Sに単色光を入射させると、スクリーン上に縞模様が見える。というものです。

(3)では、スクリーン上に見える明線の間隔Δxを求めます。

明線の間隔はm番目とm+1番目の明線の位置の差ですね。

(1)より、明線の条件は、|S1P−S2P|=mλです。

(2)より、|S1P−S2P|=dx/Lです。

m番目の明線の位置をxmとすれば、mλ=dxm/Lと表すことができます。
これをxmについて解くと、xm=mLλ/dですね。

Δx=xm+1−xmだから、

Δx=(m+1)Lλ/d−mLλ/d
 =Lλ/d


この問題の最初に戻る→(1) Sに波長λの単色光を入射させると、スクリーン上に等間隔の明暗の縞模様ができる。Pの位置に明線が見えるとき、S1P,S2P,λの関係式を求めよ。


◆関連項目
ヤングの実験(スリットの間隔が2dのとき)
波動まとめ


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posted by えま at 07:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 高校物理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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