2023年01月31日

中学数学「1次関数」三角形の面積を2等分する直線A

中学数学「1次関数」三角形の面積を2等分する直線A

◆問題

座標平面上に点A(2,0),点B(−4,0),点C(0,3)がある。原点Oを通り、△ABCの面積を2等分する直線の式を求めよ。


面積を2等分する直線は、三角形の頂点を通らない場合はちょっと大変ですが、県立高校入試でも、この程度の難易度までは出る可能性があります。


基本的な方法の習得におすすめの問題集です。


◆解答・解説

頂点を通る場合は、対辺の中点を通ればいいのでわかりやすかったと思います。

頂点を通らない場合は、面積そのものを使うのが標準的です。
もとの三角形の面積を求め、その半分を出します。

もとの三角形は、三角形と四角形に分けられるので、出しやすい方を利用して、通る点を求めて、直線の式を求める。という流れです。


この流れでやっていきましょう!
まずは△ABCを求めます。
底辺をABとすると、頂点はCです。

AB=2−(−4)=6

底辺はx軸上だから、高さはCのy座標と同じです。つまり、高さ=3です。

よって、△ABC=(1/2)×6×3=9

半分に分けられた図形の面積は、もちろん9/2です。

Oを通る直線で、△ABCは三角形と四角形に分けられます。
三角形の方は、底辺が4の三角形ですね。底辺が4で面積が9/2だから、高さをhとすれば、

(1/2)×4×h=9/2
     2h=9/2
      h=9/4

つまり、頂点のy座標が9/4になればOKというわけです。
頂点はBC上なので、直線BCの式を求めて、y=9/4を代入する。という方針です。

C(0,3)だから切片が3です。y=ax+bに、b=3とB(−4,0)を代入すると、

 0=−4a+3
4a=3
 a=3/4

よって、直線BCはy=(3/4)x+3

これにy=9/4を代入すると、

9/4=(3/4)x+3
  9=3x+12
−3x=12−9
−3x=3
  x=−1

つまり、求める直線は(−1,3/4)を通ることがわかりました。さらに原点を通るので、比例の式y=axにこの座標を代入すると、

3/4=−a
  a=−3/4

よって、求める直線の式は、y=(−3/4)x


◆関連項目
三角形の面積を2等分する直線(頂点を通る場合)平行四辺形の場合
1次関数まとめ


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ラベル:数学
posted by えま at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 中学数学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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