2023年03月04日

高校数学「数と式」たすきがけを使った因数分解練習問題A解答(9)

高校数学「数と式」たすきがけを使った因数分解練習問題A解答(9)


この記事では、「たすきがけを使った因数分解練習問題A」の(9)の解答を掲載します。


◆解答

これは少し応用問題ですが、たすきがけのやり方も参考にしてみてください。

(9) x2−xy−2y2+2x−7y−3

このように、x,yの様々な項が含まれる2次式の因数分解をするときは、まずは一つの文字について整理します。

(i)xについて整理する

 x2−xy−2y2+2x−7y−3
=x2−xy+2x−2y2−7y−3
=x2(−y+2)x−2y2−7y−3

(ii)ax2+bx+cと見たときの、a,b,cの値を確認する

a=1,b=−y+2,c=−2y2−7y−3となります。
cがyの2次式なので、まずはこの2次式を「たすきがけ」します。

 1   3 =−6
   ×
−2  −1 =−1
―――――――――――
−2  −3  −7

このようになるので、

=x2(−y+2)x+(y+3)(−2y−1)

と変形できます。
ここまでくれば、あとは初歩的なたすきがけと同じです。

@a,c,bの順に係数を書く

まず、少しスペースを取って、適当な長さの横線を書き、その下にax2+bx+cの係数をa,c,bの順に書きます。



――――――――――――――――――――
 1  (y+3)(−2y−1)  −y+2


a,cの因数をたすきに掛けて、合計bになれば完成!

線の上に並んだ4つの数のうち、左上と右下、左下と右上の組み合わせでかけ算をし、その結果をそれぞれbの数の上に書きます。

 1     y+3   =  y+3
   ×
 1    −2y−1  = −2y−1
――――――――――――――――――――
 1  (y+3)(−2y−1)  −y+2


よって、

=(x+y+3)(x−2y−1)


問題ページに戻る


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ラベル:数学
posted by えま at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 高校数学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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