2023年03月05日

高校数学「数と式」たすきがけを使った因数分解練習問題A解答(10)

高校数学「数と式」たすきがけを使った因数分解練習問題A解答(10)


この記事では、「たすきがけを使った因数分解練習問題A」の(10)の解答を掲載します。


◆解答

これは少し応用問題ですが、たすきがけのやり方も参考にしてみてください。

(10) 2x2−xy−y2−7x+y+6

このように、x,yの様々な項が含まれる2次式の因数分解をするときは、まずは一つの文字について整理します。

(i)xについて整理する

 2x2−xy−y2−7x+y+6
=2x2−xy−7x−y2+y+6
=2x2−(y+7)x−y2+y+6

(ii)ax2+bx+cと見たときの、a,b,cの値を確認する

a=2,b=−(y+7),c=−y2+y+6となります。

cが2次式なので、まずはcを因数分解します。

−y2+y+6=−(y2−y−6)=−(y+2)(y−3)

つまりもとの2次式は、

=2x2−(y+7)x−(y+2)(y−3)

と変形できます。
ここまでくれば、あとは初歩的なたすきがけと同じです。

@a,c,bの順に係数を書く

まず、少しスペースを取って、適当な長さの横線を書き、その下にax2+bx+cの係数をa,c,bの順に書きます。



――――――――――――――――――――
 2  −(y+2)(y−3)  −(y+7)


a,cの因数をたすきに掛けて、合計bになれば完成!

線の上に並んだ4つの数のうち、左上と右下、左下と右上の組み合わせでかけ算をし、その結果をそれぞれbの数の上に書きます。

 1   −(y+2) =  −2y−4
   ×
 2    y−3  =   y−3
――――――――――――――――――――
 2  −(y+2)(y−3)  −(y+7)


よって、

={x−(y+2)}(2x+y−3)
=(x−y−2)(2x+y−3)


問題ページに戻る


↓解き方・考え方の習得にはこの書籍もおすすめです↓



絶対値・有理化・n進数などの記事はここ→数と式まとめ


江間淳の書籍はこちら
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 20年以上の実績。全学年、英・数・理をはじめ全教科対応
  最高級の指導を提供します!メール添削も好評です!

プロ家庭教師の江間です。    AE個別学習室(えまじゅく)
http://www.a-ema.com/k/     http://www.a-ema.com/j/
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ラベル:数学
posted by えま at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 高校数学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック
こんなヤツです
名前:江間淳
年齢:41
職業:プロ家庭教師、AE個別学習室(えまじゅく)代表、翻訳者
ウェブサイトURL:http://www.a-ema.com/
メールアドレス:j@a-ema.com
一言:アプリ、メルマガ、電子書籍提供中です。アマゾンやGooglePlayで「江間淳」で検索!
江間淳の書籍一覧 → http://amzn.to/2m9LTvN