2023年05月28日

高校数学「相加相乗平均」a>0,b>0,ab=6のときの2a+bの最小値

高校数学「相加相乗平均」a>0,b>0,ab=6のときの2a+bの最小値

◆問題
a>0,b>0,ab=6のとき、2a+bの最小値を求めよ。また、そのときのa,bの値を求めよ。


↓解答解説はお知らせの下に↓

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与えられた条件では、aとbがかけてあり、最小値を考える式ではaとbが足してある。
このように、かけ算の式と足し算の式を組み合わせた問題の場合、「相加平均と相乗平均の関係」を使うと簡単に最小値が出せる場合があります。

「相加相乗平均」とは、2つの数をa,bとすると、

(a+b)/2≧√ab

になるという関係のことです。
左辺が足して2で割ったので「相加平均」、右辺は掛けてルートしたので「相乗平均」です。
言葉で説明すれば、(相加平均)≧(相乗平均)という関係があるということができます。
これは改めて証明しなくても、「公式・定理」と同様に使うことができます。

このような大小関係があるということは、これを最小値の計算に使うこともできる。というわけです。

今回の問題では、2a+bの最小値を考えます。
これを相加相乗平均に当てはめると、

(2a+b)/2≧√(2a・b)
  2a+b≧2√(2ab)

このような式ができます。
ab=6なので、

  2a+b≧2√(2×6)=2√12=4√3

つまり、2a+b≧4√3だから、最小値は4√3です。


この不等式の等号が成り立つのは、2a=bのときです。
ab=6なので、2a2=6より、a2=3だから、a=√3です。

そして、2a=bなので、b=2√3ですね。

これで聞いていることが全て出ました。
つまり、「a=√3,b=2√3のとき、最小値4√3」


動画による解説はこちら


◆関連項目
相加相乗平均の基本
相加相乗平均の証明問題


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ラベル:数学
posted by えま at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 高校数学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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