2023年06月10日

高校物理「力学」台上の物体を落とすときB

高校物理「力学」台上の物体を落とすときB

地面からの高さがhの台に、自然長がh/2のゴムひもで、質量mの物体がつり下げられている。この物体を台上に載せ、時刻0で静かに落下させる。次の問いに答えよ。
ただし、位置エネルギーの基準を地面とと、重力加速度はgとし、物体の大きさ、ゴムひもの質量は無視できるものとし、ゴムひもは、自然の長さから伸びているときはばね定数kのばねと同様のふるまいをする。

(1) 物体が台上にあるとき、その重力による位置エネルギーはいくらか。

(2) 物体が地面からh/2の高さまで落下したときの時刻t0と、そのときの物体の運動エネルギーK0を求めよ。

(3) 物体の加速度が0になるような物体の地面からの高さh1を求めよ。


この記事では(3)を解説します。


解き方の習得におすすめの問題集です。



ゴムひもが伸び始めると、物体はゴムひもから鉛直上向きの力を受けることになります。
ゴムひもの自然長はh/2なので、物体がh/2以上落ちると、ゴムひもの弾性力が発生し、ゴムひもが伸びれば伸びるほど弾性力は大きくなります。

「加速度が0」になるのは、物体に働く力の「合力がゼロ」になるときです。
つまり、ゴムひもの弾性力と重力が等しいとき、加速度がゼロになります。

地面からの高さがh1のとき、ゴムひもの伸びは、(h/2−h1)ですね。
ばね定数(ゴム定数?)は、kなので、このときのゴムひもの弾性力はk(h/2−h1)となります。

物体にはたらく重力はmgだから、「加速度が0」のときに成り立つ式は、

k(h/2−h1)=mg

コレです。
h1を聞いてるので、h1について解きます。

h/2−h1=mg/k
   −h1=mg/k−h/2
    h1=h/2−mg/k


次の問題→ゴムひもの弾性力による位置エネルギー


◆関連項目
重力運動エネルギー
力〜エネルギーまとめ


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posted by えま at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 高校物理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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