中学理科「力・仕事」定滑車と動滑車の比較@
◆問題
6kgの物体を2m引き上げます。
Aさんは天井に固定された定滑車1つを使って、この物体を引き上げます。
Bさんは動滑車を1つ使って、この物体を引き上げます。
100gの物体にはたらく重力を1Nとし、摩擦や空気の抵抗、ひもや滑車の質量は無視できるものとして、次の問いに答えよ。
(1) 物体を引き上げるために必要な力はそれぞれ何Nか?
(2) 物体を2m引き上げるために引いたひもの長さはそれぞれ何mか?
この記事では(1), (2)を解説します。
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◆解答解説
まず、物体の質量は6kgだから、6×10=60Nの重力がはたらきます。
この重力以上の力で上にひっぱれば、物体は持ち上がります。
定滑車だけを使っている場合は、ひも1本で物体を支えているので、物体を引き上げるために必要な力は、何も道具を使わない場合と同じです。
つまり、Aさんは60Nの力で引く必要があります。
動滑車を1つ使っている場合は、滑車をひも2本で支えているので、物体を引き上げるために必要な力は、半分になります。
つまり、Bさんは30Nの力で引けば、物体が持ち上がります。
というわけで、(1) Aさん・・・60N,Bさん・・・30N
続いて(2)です。
定滑車1つを使っているならば、ひもを引いた分だけ物体が上がります。
動滑車1つを使っているならば、2本分のひもを引く必要があるので、2m上げるためにはその2倍の4m引くことなります。
つまり、(2) Aさん・・・2m,Bさん・・・4m
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2023年06月20日
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