2023年07月07日

高校物理「熱力学」シリンダー内の気体の膨張A

高校物理「熱力学」シリンダー内の気体の膨張A

◆問題

断面積が0.010m2の円筒形のシリンダーを鉛直に立てて、なめらかに動くピストンを用いて気体を密封する。このピストンの上にある質量のおもりを載せたとき、ピストンは底から0.20mの位置で静止し、シリンダー内の気体の圧力は2.0×105Pa,温度は27℃だった。
さらに、この状態で、外から気体を熱したところ、温度は87℃になった。

(1) ピストンは何m上昇するか求めよ。

(2) 気体が外部にした仕事を求めよ。


↓この記事では(2)を解説します↓


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◆解説

気体がその圧力の分の力でピストンを押してピストンが動いたので、その分の仕事が「気体が外部にする仕事」となります。
だから、

W=pΔV

です。
今回の問題では、(1)でピストンを動かした距離を求めているので、「W=Fs」で求めた方が簡単かも知れません。

「力=圧力×面積」だから、F=2.0×105×0.010=2.0×103
ピストンは4.0×10-2m動いたので、

W=2.0×103×4.0×10-2=80J


(1)に戻る


ちなみに、このシリンダー内の気体は外部から熱を得て、温度上昇と外部への仕事をしたので、得た熱量は80Jよりも大きいと推定できます。


◆関連項目
熱力学まとめ


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posted by えま at 19:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 高校物理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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