2023年07月13日

高校化学「気体の性質」状態方程式を使って分子量を求める

高校化学「気体の性質」状態方程式を使って分子量を求める

◆問題

ある気体1.0gは、57℃、1.2×105Paで、830mLの体積を占める。この気体の分子量を求めよ。ただし,R=8.3×103とする。


解答はこのページ下に掲載します。


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◆解答解説

このように、ある特定の状態の気体のP,V,n,Tについて考えるときは、気体の状態方程式を使います。

PV=nRT

ですね。

今回の問題では、分子量を聞いていて、PV=nRTの中には分子量は入ってないようにみえますが、物質量は分子量を使って表すことができるので、気体の状態方程式には分子量の情報も含まれている。と考えられます。
n=m/Mですね。だから、

PV=(m/M)RT

と書き換えることもできます。
分子量を聞いているので、この時点でMについて解いておいた方が計算が楽ですね。

MPV=mRT
  M=mRT/PV

これに与えられた値を代入していきます。m=1.0g,P=1.2×105Pa,V=830mL=0.83L,R=8.3×103,T=57+273=330Kだから、

M=(1.0×8.3×103×330)/(1.2×105×0.83)
 =(330×103)/(1.2×104)  ←8.3で約分した
 =33/1.2
 =11/0.4
 =27.5


最後は計算を楽にやるために、約分を優先しました。
計算の順番はもちろんこの通りである必要はありませんが、うまく約分できる数字になっている場合が多いので、割りきれる組み合わせを探しながら計算するのがおすすめです!


◆関連項目
酸素の圧力を問う問題酸素の体積を問う問題
ボイル・シャルルの法則を使う問題
気体の性質まとめ


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