2023年07月27日

高校物理「交流電流」コイルの抵抗と自己インダクタンス

高校物理「交流電流」コイルの抵抗と自己インダクタンス

抵抗の無視できない導線でつくったコイルに、6.0Vの直流電圧を加え、充分に時間が経過した後電流を測定したところ、2.0Aであった。同じコイルに実効値6.0V,周波数50Hzの交流電圧を加えたとき、電流の実効値は1.2Aであった。このコイルの抵抗と自己インダクタンスを求めよ。


共通テスト・センター過去問



抵抗の無視できないコイルは、抵抗を無視できる(抵抗ゼロ)のコイルと抵抗との直列接続とみなして計算すればOKです。

6.0Vの直流電圧をかけたら2.0Aの電流が流れたのだから、まずは普通にオームの法則で、

6.0=2.0×Rより、R=3.0[Ω]


自己インダクタンスを求めるには、インピーダンスの式を使うと良いです。

Z=√{R2+(ωL)2}

ですね。
さらに、ω=2πfだから、

Z=√{R2+(2πfL)2}

と表すことができます。
この式のLを求めたい。ということで、残りの文字の値を求めていきます。

まず「交流電圧をかけた」という部分から、

6.0=1.2×Zより、Z=5.0[Ω]


Z=5.0,R=3.0だから、

  5.0=√{3.02+(2πfL)2}
   25=9+(2πfL)2 ←両辺を2乗した
(2πfL)2=16
2πfL=4.0
   L=4.0/2πf

f=50,π=3.14を代入すると、

   L=4.0/(2×50×3.14)
    =0.04/3.14
    ≒1.27×10-2[H]


◆関連項目
インピーダンスを求める問題
電気・磁気まとめ


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posted by えま at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 高校物理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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