2023年07月30日

高校化学「気体の性質」水素の溶解度B

高校化学「気体の性質」水素の溶解度B

◆問題

水素は、0℃、1.0×10Paで、1Lの水に22mL溶ける。

(1) 0℃、5.0×10Paでは、1Lの水に溶ける水素は何molか?

(2) 溶けた水素の体積は(1)の温度・圧力では何mLか?

(3) 水素と酸素が1:3の物質量の比で混合された気体を1Lの水に接触させて、0℃,1.0×106Paに保った。このとき水素は何mol溶けるか?


解答はこのページ下に掲載します。


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◆解答解説

ヘンリーの法則により、気体の溶解度は圧力に比例します。
気体が液体に押しつけられれば、それだけ多く気体と液体が衝突するので、より多く溶ける。と考えられます。

混合気体の場合は、混ぜた割合で分圧が変わるので、溶解度はその分圧に比例します。

今回の問題では、水素と酸素を1:3で混ぜたのだから、分圧も1:3です。
つまり、水素の分圧は混合気体の全圧の1/4です。

そして全圧は1.0×106Paだから、水素の分圧は2.5×105Paですね。

問題文にもあるように、0℃,1.0×105では、(1)で求めたように、9.82×10-4mol溶けます。

2.5×105Paでは、この2.5倍溶けるので、

 9.82×10-4×2.5
=24.55×10-4
=2.455×10-3

有効数字を2ケタとすれば、

2.5×10-3mol


この問題の最初に戻る→(1) 0℃、5.0×10Paでは、1Lの水に溶ける水素は何molか?


◆関連項目
気体の状態方程式
気体の性質まとめ


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