■問題
cosθ=−1/3のとき、sinθ,tanθの値をそれぞれ求めよ。
↓三角方程式などの三角関数の問題の解き方がマスターできるテキストです↓
10秒でわかる高校数学2B「三角関数」の考え方
「久しぶりの三角関数、分かりやすく直感で問題の解く方向が分かり楽しかった」などのコメントいただいています。ありがとうございます!
■解答解説
cosθ=−1/3のとき、sinθ,tanθの値をそれぞれ求めよ。
三角関数は、サイン・コサイン・タンジェントのうちどれか1つだけでもわかれば、残りの2つを求めることができます。
それには・・・三角関数の相互関係の公式を使います。
★ sin2θ+cos2θ=1
★ tanθ=sinθ/cosθ
公式はいろいろありますが、まずはこの2つだけで大丈夫です!
今回のようにコサインがわかっている場合(サインがわかっている場合も)は、上の公式
★ sin2θ+cos2θ=1
を使います。
これは「サインの2乗とコサインの2乗を足したら1」という意味だから、どちらか片方がわかればもう片方がわかる。というわけです。
cosθ=−1/3とあるので、代入して計算してみましょう!
sin2θ+(−1/3)2=1
sin2θ+1/9=1
sin2θ=1−1/9
sin2θ=8/9
よって、sinθ=±√(8/9)=±2√2/3
数学2では角度は「一般角」なので、サインの値もマイナスになる場合があります。
だから、プラスマイナスの符号を忘れずに!
サインは0°〜180°すなわち0〜πの範囲ではプラス、180°〜360すなわちπ〜2πの範囲ではマイナスです。
「単位円の上半分ではプラス、下半分ではマイナス」というイメージです。
今回の問題では、θの範囲に特に指定がないので、これらの両方の場合があります。
だから、サインの値はこれら両方が正解で、タンジェントはそれぞれの場合の値を求める必要があります。
ここまでで、コサインとサインの両方がわかりました。そしてタンジェントの値を求めたい。という状況です。
そんなときは、下の公式を使いましょう!
★ tanθ=sinθ/cosθ
「タンジェントはコサイン分のサイン」です。
「tanθ=y/xだから、コサインが分母、サインが分子」と理解しておくと覚えやすいと思います。
ではこれにサインとコサインの値を代入して計算していきましょう!
sinθ=2√2/3のとき、tanθ=(2√3/3)/(−1/3)=2√3/(−1)=−2√3
sinθ=−2√2/3のとき、tanθ=(−2√3/3)/(−1/3)=2√3
つまりこの場合、サインがプラスのときはタンジェントはマイナス。
サインがマイナスのときはタンジェントはプラス。
となります。
解答の値は、サインとタンジェントの符号が異なることを示せるように書きます。
つまり、
sinθ=2√2/3,tanθ=−2√3またはsinθ=−2√2/3,tanθ=2√3
と書いてもいいですし、
sinθ=±2√2/3,tanθ=∓2√3
と書いてもOKです。
◆関連項目
相互関係(数学1)
三角関数まとめ
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ラベル:数学