2023年08月10日

高校化学「気体の性質」気体の状態方程式を使う問題。密度が与えられている場合

高校化学「気体の性質」気体の状態方程式を使う問題。密度が与えられている場合

◆問題

27℃、1.0×105Paにおいて、ある気体の密度が2.0g/Lだった。この気体の分子量を求めよ。ただし、気体定数を8.3×103Pa・L/(K・mol)とする。


解答はこのページ下に掲載します。


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◆解答解説

27℃、1.0×105Paにおいて、ある気体の密度が2.0g/Lだった。この気体の分子量を求めよ。ただし、気体定数を8.3×103Pa・L/(K・mol)とする。

気体の状態方程式を使って、分子量を求める問題です。

気体の状態方程式はPV=nRTです。

T=27+273=300,P=1.0×105はそのまま使えますが、もちろんこれらの文字の中に「密度」を表すものはありません。
ならば、密度からわかることを使えば良いですね。

2.0g/Lは、「1Lの質量が2.0g」という意味だから、そのままV=1,質量m=2.0と考えればOKです!

n=m/Mだから、

PV=nRTをPV=(m/M)RTと変形して、さらに、分子量を聞いているので、Mについて解くと、

M=mRT/PV

これにわかった値を代入していきます。

M=2.0×8.3×103×300/(1.0×105×1)
 =2×8.3×3/1
 =49.8

というわけで、求める分子量は49.8ですね!


◆関連項目
気体の状態方程式
気体の性質まとめ


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