高校物理「力学」2023年共通テスト第2問よりA
◆問題
第2問 空気中での落下運動に関する探求について、次の問いに答えよ。
問1はこちら
先生:それでは、授業でやったことを復習してください。
生徒:抵抗力の大きさRが速さvに比例すると仮定すると、正の比例定数kを用いて
R=kv
と書けます。物体の質量をm,重力加速度の大きさをgとすると、R=mgとなるvが終端速度の大きさvfなので、
vf=mg/k
と表されます。実験をしてvfとmの関係を確かめてみたいです。
先生:いいですね。図1のようなお弁当のおかずを入れるアルミカップは、何枚か重ねることによって質量の異なる物体にすることができるので、落下させてその関係を調べることができますね。その物体の形は枚数によらずほぼ同じなので、kは変わらないとみなしましょう。物体の質量mはアルミカップの枚数nに比例します。
生徒:そうすると、vfがnに比例することが予想できますね。
n枚重ねたアルミカップを落下させて動画を撮影した。図2のように、アルミカップが落下していく途中で、20cmごとに落下するのに要する時間を10回測定して平均した。この実験をn=1,2,3,4,5の場合について行った。その結果を表1にまとめた。
問2 表1の測定結果から、アルミカップを3枚重ねたとき(n=3のとき)のvfを有効数字2桁で求めるとどうなるか。
vf=[ 9 ].[ 10 ]×10^[11]m/s
解答はこのページ下に掲載します。
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◆解答
アルミカップも、空気中で落下させると、ある一定の速度に達したあとは、重力と抵抗力が一致して一定の速度になる。
そしてその一定の速度、つまり、終端速度を求めましょう!という問題です。
アルミカップ3枚の場合なので、表の枚数nが3の欄を見ていきます。
20cmの落下に要する時間は、40〜60cmのところで0.13sになって、それ以降は0.13sで一定です。
つまり、終端速度は0.13sを使って計算すればOKというわけです。
20cm=0.20m落下するのに0.13sなので、その速さvfは、
0.20÷0.13=20/13=1.538…
これを解答の形式に合わせると、
1.5×10^0[m/s]
ですね。
次の問題→vf=mg/kと異なる理由
◆関連項目
等加速度運動、力〜エネルギー、力のモーメントなど
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2023年09月01日
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