2023年09月05日

高校数学「三角関数」y=sinxcosx+sinx+cosxの最大最小A

高校数学「三角関数」y=sinxcosx+sinx+cosxの最大最小A

■問題

関数y=sinxcosx+sinx+cosxについて次の問いに答えよ。

(1) t=sinx+cosxとして、与式をtで表せ。

(2) (1)のとき、tの値の範囲を求めよ。


(2)の解答解説はこのページ下


↓三角方程式などの三角関数の問題の解き方がマスターできるテキストです↓

10秒でわかる高校数学2B「三角関数」の考え方

「久しぶりの三角関数、分かりやすく直感で問題の解く方向が分かり楽しかった」などのコメントいただいています。ありがとうございます!



■解答解説

t=sinx+cosxとしたときの、tの値の範囲を求めます。

−1≦sinx≦1,−1≦cosx≦1だから・・・

−2≦t≦2

となりそうですが、実はそうではありません。
sinxとcosxのxは共通で、例えばx=π/3なら、t=sin(π/3)+cos(π/3)です。
sinxとcosxはそれぞれ変化していて、sinxが最大のときにcosxも最大となるわけではありません。
だから、それぞれの最大値は1だけど、合計の最大値が2になるわけではないのです。

それではどうしたら良いかというと、三角関数の合成ですね。
三角関数の合成をすれば、サインとコサインがあった式をサインだけにすることができます。

三角関数の合成のやり方はこちらをご覧ください。

t=sinx+cosx
 =√2・sin(x+π/4)

合成すると、このように直すことができます。

−1≦sinx≦1
−1≦sin(x+π/4)≦1
−√2≦sin(x+π/4)≦√2

よって、−√2≦t≦√2


次の問題→yの最大値・最小値


◆関連項目
三角比の相互関係三角関数の合成
y=2sin2θ+2cosθ+4の最大値・最小値
三角関数まとめ


江間淳の書籍はこちら
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 20年以上の実績。全学年、英・数・理をはじめ全教科対応
  最高級の指導を提供します!メール添削も好評です!

プロ家庭教師の江間です。    AE個別学習室(えまじゅく)
http://www.a-ema.com/k/     http://www.a-ema.com/j/
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ラベル:数学
posted by えま at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 高校数学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック
こんなヤツです
名前:江間淳
年齢:41
職業:プロ家庭教師、AE個別学習室(えまじゅく)代表、翻訳者
ウェブサイトURL:http://www.a-ema.com/
メールアドレス:j@a-ema.com
一言:アプリ、メルマガ、電子書籍提供中です。アマゾンやGooglePlayで「江間淳」で検索!
江間淳の書籍一覧 → http://amzn.to/2m9LTvN