2023年09月22日

高校物理「気体の状態変化」気体の熱サイクルA

高校物理「気体の状態変化」気体の熱サイクルA

◆問題

単原子分子からなる理想気体1molを、参考図のp−VグラフのようにA→B→C→D→Aの順にゆっくり変化させた。A(p1[Pa],V1[m3]),C(3p1[Pa],3V1[m3])として、次の問いに答えよ。


参考図

圧力↑
  │ B  C
  │ ┌──┐
  │ │  │
  │ └──┘
  │ A  D
 ─┼──────→
         体積

(1) A→B,B→C,C→D,D→Aそれぞれの過程で、この気体に外部から加えられる熱量を求めよ。

(2) Aから一周して再びAに戻ってくるまでの過程で、気体が外部に対してした正味の仕事を求めよ。


この記事では(2)を解説します。


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◆解説

「正味の仕事」とは、この1サイクル全体を総合すると、どれだけの仕事をしたか?
という意味です。

それぞれの過程でした仕事を合計したものが「正味の仕事」ですね。

(1)より、A→Bでは仕事はゼロ、B→Cでは6p1・V1,C→Dではゼロ、D→Aでは−2p1・V1ですね。

というわけで、求める仕事は、

0+6p1・V1+0+(−2p1・V1)=4p1・V1[J]


ちなみにこの仕事は、参考図の四角形ABCDの面積に等しくなります。
仕事はp−tグラフの面積で求めることもできる。というわけですね!


次の問題→熱効率を求める


◆関連項目
定積変化定圧変化内部エネルギー状態方程式


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posted by えま at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 高校物理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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