■ 問題
2曲線y=ax2,y=logx+1/2について次の問いに答えよ。
(1) これらの2曲線が接するように、aの値を定めよ。
(2) これらの2曲線とx軸とで囲まれた図形の面積Sを求めよ。
解答解説はこのページ下です。
■ 解答解説
(1)より、接点のx座標は1であり、a=1/2であることがわかりました。
2曲線のうち2次関数の方にこれらの値を代入すると、y=1/2となります。つまり、接点は(1,1/2)です。
また、対数関数の方にy=0を代入すると、0=logx+1/2よりlogx=−1/2よって、x=1/√eとなります。
0〜1/√eの区間では2次関数とx軸にはさまれた部分、1/√e〜1の区間では2次関数と対数関数にはさまれた部分が求める図形となります。
つまり、そのままやると、
S=∫[0〜1/√e](1/2)x2dx+∫[1/√e〜1][logx+1/2−(1/2)x2}dx
このように表すことができます。
このまま計算ではちょっと大変なので、分け方を変えてみます。
S=∫[0〜1](1/2)x2dx−∫[1/√e〜1](logx+1/2)dx
「2次関数とx軸の間の部分から、対数関数とx軸の間の部分を引く」という見方です。
途中経過は省略しますが、これを計算すると、
S=2/3−1/√e
一応、それぞれの積分の計算を示しておきます。
∫[0〜1](1/2)x2dx
=[(1/6)x3][0〜1]
=(1/6)−0
=1/6
∫[1/√e〜1]logxdx
=∫[1/√e〜1]1・logxdx−∫[1/√e〜1](1/2)dx
=[xlogx]∫[1/√e〜1]−∫∫[1/√e〜1]x・1/xdx
=1・log1−(1/√e)log(1/√e)−∫∫[1/√e〜1]1dx
=0−(1/√e)loge-1/2−[x]∫[1/√e〜1]
=(1/2√e)loge−(1−1/√e)
=1/2√e−1+1/√e
=−1+1/2√e+2/2√e
=−1+3/2√e
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◆関連項目
微分積分(数学3)まとめ
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ラベル:数学