2023年10月04日

高校物理「電気」スイッチが閉じているときの電位

高校物理「電気」スイッチが閉じているときの電位

◆問題

参考図に示した回路において、電源Eは内部抵抗が無視できる起電力100Vの電池、Sはスイッチを表し、Gで接地している。
それぞれの抵抗は、R1=20Ω、R2=30Ω、R3=50Ω、R4=100Ωである。

(1) スイッチSが開いているとき、点A,B,C,Dの電位はそれぞれいくらか。

(2) スイッチSが閉じているとき、点A,B,C,Dの電位はそれぞれいくらか。


この記事では(2)を解説します。


参考図

D      C
┌─/─[R3]─┐
│ S    |
−      │
電源E   [R2]
+      │
│      │
└──[R1]──┤B
A      │
      [R4]
       │
       G


↓解答解説はお知らせの下↓


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◆解説

まず(1)と変わらない点を整理しておきましょう!

電流が流れていなくても、流れていても、回路に接地されている部分があれば、その位置の電位は0Vです。
つまり、(2)の場合でもGの電位は0Vです。

また、(2)でも、電源の「後ろ側」は「前側」よりも100Vだけ電位が低くなります。


(2)では電流が流れるので、それぞれの抵抗ではRIだけ電位降下がおこります。

抵抗値は全てわかっているので、回路に流れる電流を求めていきましょう。
電流はE→ABCD→Eの経路で流れるので、回路全体の抵抗は、20+30+50=100Ωです。
電源の電圧は100Vだから、この回路に流れる電流はI=100/100=1.0Aです。

というわけで、それぞれの電位降下は

R1・・・20×1.0=20V
R2・・・30×1.0=30V
R3・・・50×1.0=50V

となります。


Gで接地されていてGの電位はゼロなので、Bも0Vです。
R1で電位降下が起こった結果、Bで0Vになったと考えられるから、Aの電位は20Vです。

続いて、R2では30Vの電位降下が起こるのでCは−30V、R3でさらに50V電位降下するのでDの電位は、−30−50=−80Vとなります。

そして電源で100Vの電位上昇が起こり、Aの電位は20Vに戻る。というわけです。

つまり解答は、「A:20V,B:0V,C:−30V,D:−80V」です。


(1)に戻る


◆関連項目
立方体の形をした回路の問題
電気・磁気まとめ

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posted by えま at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 高校物理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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