高校物理「電場と電位」点A(−4a,0),B(4a,0),C(0,−3a)に電荷を置いたときB
◆問題
原点をOとする座標平面上に点A(−4a,0),B(4a,0),C(0,−3a)をとり、A,Bに電荷+Q(Q>0)の点電荷を固定する。クーロンの法則の比例定数をkとして、次の問いに答えよ。
(1) 点Cに電荷+q(q>0),質量mの小球を置くとき、小球が受ける力の大きさを求めよ。ただし、小球が受ける重力は無視できるものとする。
(2) 点A,Bの電荷による、点O,Cの電位をそれぞれ求めよ。ただし、電位の基準を無限遠とする。
(3) 点Cに置いた小球を、y軸に沿って発射し、原点Oに到達させるための最小の速さを求めよ。
↓解答解説はお知らせの下↓
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◆解説
点Cの小球は、A,Bの点電荷から下向きの力を受けます。
その力に逆らって原点Oに達するには、一定の値以上の初速が必要だ。というわけです。
いくつかの考え方が可能ですが、力学での問題と同様に、エネルギーの保存を考えると解きやすいと思います。
小球の初速をv0,原点Oに達したときの速さをv,C,Oにおける電位をそれぞれVC,VOとすると、
(1/2)mv02+qVC=(1/2)mv2+qVO
このような式が成り立ちます。
そして、「Oに到達する最小の速さ」を考えるので、v=0として計算してみましょう!
(1/2)mv02+qVC=qVO
mv02+2qVC=2qVO
まずは両辺を2倍してみました。さらに変形して、v0について解いていきます。
mv02=2qVO−2qVC
v02=2q(VO−VC)/m
v0=√{2q(VO−VC)/m}
(2)より、VO=kQ/2a,VC=2kQ/5aだから、
v0=√{2q(kQ/2a−2kQ/5a)/m}
=√{2q(5kQ/10a−4kQ/10a)/m}
=√{2q(kQ/10a)/m}
=√(kQq/5am)
v=0のときのv0の値がコレなので、求める速さの最小値は√(kQq/5am)となります。
この問題の最初に戻る→(1) 点Cの小球が受ける力の大きさ
◆関連項目
立方体の形をした回路の問題
電気・磁気まとめ
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2023年10月15日
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