高校物理「コンデンサー」極板間に導体板などを入れたときA
◆問題
極板間が真空で、極板の面積S,極板の間隔d,電気容量Cの平行板コンデンサーがある。このコンデンサーを電圧Vの電源装置で充電した後、電源装置を外した。次の問いに答えよ。
(1) 参考図のように、極板と面積が等しく、厚さがd/2の帯電していない導体板を2枚の極板のちょうど真ん中に挿入したときの、コンデンサーの電気容量と極板間の電位差を求めよ。
参考図
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■■■■■■■■
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(2) 比誘電率2の誘電体を、(1)の導体板のかわりに同じ位置に挿入した。このときの電気容量と極板間の電位差を求めよ。
↓(2)の解答解説はお知らせの下↓
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◆解説
(1)と同様に、参考図では、極板を表す――の間隔と導体板■■のサイズが合っていない部分がありますが、「ちょうど真ん中」に入れたので、
導体板の上部と上の極板の間はd/4,導体板の下部と下の極板の間も同様にd/4となります。
この場合は、極板間の距離がそれぞれd/4,d/2,d/4の3つのコンデンサーを直列に接続したと考えると良いと思います。
まずd/4のコンデンサーは、もとのコンデンサーと比べて極板間の距離が1/4になったものと考えられるので、電気容量は4倍です。
つまり、上下どちらも4Cです。
誘電体を挿入した部分は、距離が1/2、εr=2だから、C=2・ε・S/(d/2)=4Cとなります。
つまりこの場合、電気容量4Cのコンデンサーを3つ直列に接続したのと同じです。
よって求める電気容量は、
1/4C+1/4C+1/4C=3/4Cを逆数にして、(4/3)C
電位差は、Q=CVよりV=Q/Cに、ここまでの値を代入して、
V2=CV/{(4/3)C}=(3/4)V
次の問題→導体板を半分だけ入れたとき
◆関連項目
基本的なコンデンサーの問題
電気・磁気まとめ
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2023年10月20日
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