2023年10月29日

高校数学「微分」y=−2x^3+3x^2+12x−3の最大値・最小値

高校数学「微分」y=−2x3+3x2+12x−3の最大値・最小値

3次関数y=−2x3+3x2+12x−3の−2≦x≦1における最大値・最小値を求めよ。


解答解説はこのページ下


微分積分の問題の解き方の練習には、この書籍も参考にしてみてください。


◆解答解説

3次関数の最大値・最小値を考えるときは、増減表を書くのが定番となっています。
増減表に極値と定義域の両端を示して、それらの値を比べれば、最大値・最小値がわかる。というわけです。

まずは微分します。

y'=−6x2+6x+12

導関数の値がゼロのときが極値だから、イコールゼロで解きます。

−6x2+6x+12=0
    x2−x−2=0
(x+1)(x−2)=0
よって、x=−1,2

つまり、極値をとるのはx=−1,2の場合です。
それぞれのyの値もここで求めておきましょう!

x=−1のとき
y=−2(−1)3+3(−1)2+12・(−1)−3
 =2+3−12−3
 =−10

x=2のとき
y=−2・23+3・22+12・2−3
 =−16+12+24−3
 =17


定義域の範囲内だけの増減表を書くのが標準となっていますが、まずは実数全体で増減表を書いた方がわかりやすいと思います。

x |…|−1|…|2|…
y' | | 0 | |0|
y | |−10| |17|

まずはこのように、極値の部分を埋めます。
続いて、y'とyの増減にかかわる部分を埋めます。

x |…|−1|…|2|…
y' |−| 0 |+|0|−
y |↘|−10|↗|17|↘

これで増減と極値がわかりました。
ここで定義域を確認して、定義域の両端と極値の位置関係を把握します。
−2≦x≦1なので、極大値は定義域に含まれていません。
グラフの形を考えれば、極小値が最小値になるとわかると思います。

あとは、最大値が定義域の両端のどちらなのかを考えます。それぞれy座標を出して比べればOKですね!

x=−2のとき
y=−2(−2)3+3(−2)2+12・(−2)−3
 =16+12−24−3
 =1

x=1のとき
y=−2・13+3・12+12・1−3
 =−2+3+12−3
 =10

x=1のときの方が大きいですね。

というわけで、

x=1のとき最大値10,x=−1のとき最小値−10


◆関連問題
極値を求める問題
微分積分(数学2)まとめ


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ラベル:数学
posted by えま at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 高校数学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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