高校物理「電気」内部抵抗rの電池と可変抵抗器の回路B
◆問題
内部抵抗r,起電力Eの電池と可変抵抗からなる回路がある。可変抵抗器は0からrよりも大きな有限の値まで抵抗値を変化させることができるとして、次の問いに答えよ。
参考図
┌[抵抗器]┐
│ │
└[電池]─┘
(1) 可変抵抗器にかかる電圧Vと、流れる電流Iの関係を式で示せ。
(2) 可変抵抗器の消費電力Pを、V,E,rを用いて表せ。
(3) 電力Pが最小になるときのVの値と、Pの最小値を求めよ。
↓(3)の解答解説はお知らせの下↓
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◆解説
(2)で「P=V(E−V)/r」を求めました。
これが最小になるときを考えます。
PはVが変化すると、それにともなって値が変わります。
式を見ると、Vについての2次関数と考えることができますね。
つまり、普通の2次関数の最大最小と同様のことをやればいい。というわけです。
まずは平方完成してみましょう!
P=(EV−V2)/r
=−(1/r)V2+(E/r)v
=−(1/r)(V2−EV)
=−(1/r){(V−E/2)2−E2/4}
=−(1/r)(V−E/2)2+E2/4r
横軸V,縦軸Pの2次関数の頂点が(E/2,E2/4r)だから、
V=E/2のときPが最大になることがわかります。
(3)では最小値を聞いているので、Vの定義域についていも考えます。
可変抵抗器の値が0のときVの値も0となるので、この2次関数の左端はV=0になると判断できるはずです。
そして、rの値をどんどん大きくしていくとVの値も大きくなり、V=Eに近づくものの、rの値は有限なので、完全にV=Eにはなりません。
V=EのときにI=0になりP=0となり、V=Eには達しないので、Vの定義域は「0≦V<E」と考えられます。
つまり、V=0のときPの最小値0
次の問題→電力Pが最大のとき
◆関連項目
電気・磁気まとめ
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2023年11月19日
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