2023年11月22日

高校数学「積分」y=x3−x2−12xと接線で囲まれた図形の面積

高校数学「積分」y=x3−x2−12xと接線で囲まれた図形の面積

■ 問題

3次関数y=x3−x2−12xと、その曲線上の点(−1,10)における接線で囲まれた図形の面積を求めよ。


解答解説はこのページ下です。





■ 解答解説

まずは接線の方程式を求めてみましょう!

y'=3x2−2x−12

(−1,10)における接線なので、x=−1を代入して、

y'=3×(−1)2−2×(−1)−12
 =3+2−12
 =−7

これが接線の傾きだから、

y−10=(−7){x−(−1)}
   y=−7x−7+10
   y=−7x+3

3次関数と接線で囲まれた図形の面積を考えるので、これらの共有点を求めます。

3−x2−12x=−7x+3
3−x2−5x−3=0

x=−1で接するので、この整式は(x+1)で割りきれます。

(x+1)(x2−2x−3)=0
(x+1)(x+1)(x−3)=0
よって、3次関数と接線の共有点は、x=−1,3

3の係数が正の数なので、3次関数は全体として右上がりの曲線になります。
ということは、接点と交点の間の区間では接線が上、曲線が下となります。
だから、求める面積は「接線−曲線」で定積分です。

 ∫[-1〜3]{−7x+3−(x3−x2−12x)}dx
=∫[-1〜3](−x3+x2+5x+3)dx
=[(−1/4)x4+(1/3)x3+(5/2)x2+3x][-1〜3]
=(−1/4)×34+(1/3)×33+(5/2)×32+3×3−{(−1/4)(−1)4+(1/3)(−1)3+(5/2)(−1)2+3・(−1)
=−81/4+9+45/2+9−(−1/4−1/3+5/2−3)
=−81/4+45/2+18+1/4+1/3−5/2+3
=−80/4+40/2+1/3+21
=1/3+21
=64/3


◆関連項目
等式f(x)=x・∫[0〜1] f(x)dx+1を満たすf(x)を求めよ
微分積分(数学2)まとめ

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ラベル:数学
posted by えま at 19:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 高校数学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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