2023年11月28日

高校化学「電池と電気分解」硫酸銅水溶液の電気分解A

高校化学「電池と電気分解」硫酸銅水溶液の電気分解A

◆問題

白金電極を用いて、硫酸銅(U)水溶液を32分10秒間電気分解すると、陽極から標準状態で336mLの気体が発生した。ファラデー定数を9.65×104として次の問いに答えよ。

(1) 各極での変化を電子e-を用いた反応式で表せ。

(2) 流れた電気量と電流を求めよ。


(2)の解答解説はお知らせの下


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◆解答解説

(1)で求めたように各極での変化は以下のようになります。

陰極:Cu2++2e-→Cu
陽極:2H2O→O2+4H++4e-

この反応が起こった結果、陽極で気体つまり酸素が336mL発生した。ことになります。

気体は1molで22.4Lだから、336mLは0.336/22.4=0.015mol

つまり、発生した酸素は0.015molです。
反応式から、電子の物質量は酸素の4倍だから、流れた電子は0.060molであることがわかります。

1molの電子が流れると、9.65×104Cの電気量になります。
0.060molならば、

 0.060×9.65×104
=0.579×104
=5.79×103[C]

これだけの電気量が流れたことになります。

続いて電流を求めます。
32分10秒つまり、1930秒電流を流したら、5.79×103Cの電気量が流れたことがわかりました。

電気量=電流×時間だから、求める電流をIとすると、

5.79×103=1930I

あとはコレを解きます。

I=5790/1930
 =3

有効数字を3桁とすれば、求める電流は3.00A


次の問題→陰極に析出する物質の質量


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